TPOに応じておしゃべりを楽しむことができる大型インコ「ヨウム」は、人間の5歳児並みの知能を持っていると言われており、時間をかけて根気よく言葉を教えることで、たくさんの言葉を覚えてくれます。
例えば、ヨウムの頭を掻いてやる度に「カキカキする?」と尋ねれば、そのうちヨウムは自ら飼い主に近寄ってきて「カキカキする?」と尋ねながら、頭を下げるようになります。
ヨウムのおしゃべり能力は、インコ科のなかでもずば抜けており、1度聞いた言葉や言い回しを覚えると言われています。
さて、そんなヨウムのおしゃべりですが、どのように教えたら良いのでしょうか。
今回はヨウムのおしゃべりについてご説明します。
ヨウムとおしゃべりを楽しむには?
よく「ヨウムのおしゃべり能力は、芸の1つであり、エサを使って覚えさせている」と言われておりますが、その認識は少々誤りです。
たしかに言葉を覚えさせるために、繰り返し言葉や言い回しを教え込むこともありますが、大半のヨウムがヒトの会話を自然に聞いて学んでおり、TPOに合わせて使い分けるようになります。
また、電話や目覚まし時計、あなたがよく聴く音楽などの音を真似することもあります。
特にヒトのいないところで壁に向かってコッソリ練習している姿は、飼い主の心をキュンキュンさせてくれます。
もちろん、全てのヨウムがおしゃべりをするわけではありません。
挿し餌で育った懐っこいヨウムでもおしゃべりが苦手な場合もありますし、反対に荒鳥でもスラスラと言葉を覚えることができる場合もあります。
ヨウムにおしゃべり上手になってもらうには?
ヨウムとおしゃべりを楽しむには、「反復」がポイントとなります。
飼い主であるあなたがおしゃべりをすればするほど、ヨウムは言葉を拾うことができます。
その際、言葉の発音をハッキリさせ、忍耐強く何度も繰り返ししゃべりましょう。
ヨウムが言葉を覚え始めるのは、1歳以上からだと言われておりますが、個体によって数年かかる場合もありますし、最期までおしゃべりができない個体もいます。
ヨウムの知能は、人間が思っている以上に高いため、数・色彩・形状など様々なものを識別し、理解することができます。例えば、水を与える度に「水」と教えれば、水と関連する全てのものを理解し、蛇口などから出てくる液体も「水」だと認識することができます。
また、なかには1度聞いた言葉を覚えることもできますので、ヨウムの前で汚い言葉を使ってしまうと、口の悪いヨウムと過ごして行かなければなりません。
ヨウムとおしゃべりを楽しみたいというのであれば、話し方や立ち振る舞いに気を付け、ハッキリとした発音で分かりやすい言葉を反復し、あなた自身がおしゃべりを楽しむことが大切です。
おしゃべりができないからと言って、途中で投げ出さず、愛情をたっぷり注ぎ、根気よく教えて行きましょう。
きっとあなたの姿にヨウムも心を打たれ、おしゃべりをしてくれるようになりますよ。