ヨウム飼育にかかる費用|ヨウムの飼い方

人懐っこく聡明な大型インコのヨウムは、おしゃべりが得意で、言葉や単語の意味を理解し、色彩やかたち、数などを数えることができるたいへん優秀な鳥です。

また、大型種には珍しく鳴き声が小さく、ストレスや不安を与えなければ雄叫びをあげたりしないので、鳥類初心者でも安心して飼育できるとペットショップやブリーダーから説明を受けている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際はとてもデリケートで神経質な一面を持っており、不安になると呼び鳴きをしたり、毛引きをするなどの問題行動を取りやすい鳥でもあります。

さらに、食べものを放り投げて床を汚したり、壁にベチャっと付けたり、フンをケージ内から投げたりと室内を汚したり、性格が定まるまでは不安定な状態が続くなど、実際にヨウムを飼育している方々のお話を聞くと大変なことが分かります。

ですが、お迎えするまでに、しっかりとヨウムに関する知識を身に付けておくことで、こういった問題行動などを改善することが可能となっていますので、身構える心配はございません。

しかし、知識だけではどうにもならないこともあります。

それは、金銭問題です。

ヨウムのお迎え金額はペットショップやブリーダーにもよりますが、平均20万円から28万円であり、寿命も50年から80年だと言われています。
そのため、飼い主としてお迎えする前にかかる費用や彼らの月々の生活費をしっかり確保することが、飼い主としての義務になります。
そこで、今回はヨウムをお迎えするまでにいくらかかるのか、そして、毎月の支出はいくらなのかご説明します。

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ヨウムをお迎えする際の総額

ヨウムの相場金額は平均20万円から28万円だと言われておりますが、ヨウムの国際取引が決定し、今後ますます価格が上昇するのではないかと言われています。

しかし、非常に高価なコンパニオンバードのヨウムですが、本当にお財布を軽くする原因は、ケージと備品です。

ヨウムをお迎えするにあたり、ケージ+必要最低限の備品を購入するだけでおよそ5万円、性別やPBFD、オウム病などのDNA検査などを含める健康診断でおよそ2万円かかります。
また、ヨウムはとても繊細で神経質な生き物ですので、ストレスなどによって心と身体に異変が現れた場合のために病院代として十数万円は確保しておく必要があります。

また、ヨウムはブルルッと身震いするとふわりと微細な白い粉が舞います。これは「脂粉」と呼ばれており、羽毛の防水や汚れ防止の役目があるとされています。しかし、この粉を吸い過ぎるとヒトはアレルギーを発症してしまうため、空気清浄機を購入したり、ケージを覆うアクリルケースの用意などが必要となります。

ただし、空気清浄機の場合、1年もたたずにフィルター交換が必要となるため、あまり実用的ではありません。
ここはちりとりとほうきを購入し、こまめに掃除することをオススメします。

ヨウムの飼育にかかる月々の費用

ヨウムをお迎え後、鳥類対応のペット保険への加入をしておくと良いでしょう。

ペット保険のプランや料金は、会社によって異なりますので、複数の保険会社からパンフレットを貰い、よく吟味してから契約しましょう。
大半のインコやオウムたちは、物を壊したり汚したりするのが大好きで、おもちゃも頻繁に壊してしまうため、毎月新しいおもちゃ+エサ代だけ5,000円から10,000円ほどかかります。

また、定期的に健診を受ける必要もありますので、ヨウムを飼育する場合は、毎月のおもちゃ代&エサ代(5,000円~)+定期健診料(10,000円~)+月々の保険料で、最低でもおよそ80,000円はかかると思って良いでしょう。

ヨウムを飼育するためには、金銭面での余裕が必要となります。

特にヨウムは、50年から80年生きる長寿なコンパニオンバードですので、年間80,000円の支出×最低寿命50年で、生涯かかる金額が400万円となり、それに加え、病気になった場合に備えて医療費の貯蓄も必要になりますので、ヨウムを飼育する方は、ヨウムをお迎えするまでに金銭面に余裕があるかどうかを確認しておきましょう。

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