オカメインコの品種別特徴|ノーマルグレー・ルチノー・シナモン

オカメインコの品種や種類は、身体の羽色・身体の模様・顔の色彩の3つの要素を組み合わせることによって変化します。
ですが、野生下で生活している原種をはじめ、シナモンやルチノーなど基本となる個体の存在を忘れてはいけません。

今回はオカメインコの品種別特徴をご紹介します。

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オカメインコの品種ノーマルグレー・ルチノー・シナモンの特徴

ノーマルグレー

ノーマルグレーとは、オカメインコの生息地であるオーストラリアで自由に飛び回っている野生の個体を表現する際に使用される名称です。

他にも、ノーマル・並オカメ・グレイなどと呼ばれ親しまれており、原種の優性遺伝子です。

オスとメスでは顔の色彩が大きく異なり、オスは明瞭な黄色の色彩と頬にある鮮やかなオレンジ色のチークパッチが特徴です。一方、メスは淡色のグレーに黄色が混ざったくすんだ色彩と不鮮明なチークパッチとなっています。
ですが、ノーマルグレーのなかには首または頭部の後ろの羽毛に「ティッキング」という白もしくは黄色の小さな色抜けが見つかった場合、パイドの遺伝子を持っていることになります。
全ての色彩変化・模様・顔色において優性に作用することが判明しており、多くの色変わり品種は全てノーマルグレーの変異種と言われています。

ルチノー

ルチノーとは、「性染色体劣性遺伝」のオカメインコです。

白オカメやバターカップと呼ばれており、1958年にアメリカのフロリダ州にて誕生した品種です。メラニン色素が欠如した個体であり、身体全体がクリーム色の羽毛に包まれており、頬にあるオレンジ色のチークパッチがとっても映えます。

日本国内でもたいへん人気のある品種のため、輸入されているオカメインコのヒナは、大半がルチノーと言われています。
ヒナのときは、目が赤いのですが、成長するにつれ黒々としてゆき、成鳥になると葡萄のような美しい目となるのが特徴です。

ルチノーは冠羽の下に無羽部がありますが、これは遺伝的なもので病気ではありませんのでご安心ください。特に大量繁殖個体の場合、無羽部が大きいのが特徴となっており、血統管理された個体は無羽部分が簾のようにうっすらと羽毛で覆われていますので、ルチノーをお迎えしたい方は冠羽の下を確認してから購入すると良いでしょう。
ルチノーの中には背翼部分に黄色のパール模様が現れている種類がおり、この個体を「ルチノーパール」と呼びます。

また、パイドのグレー部分が100%抜け落ちてしまった個体はルチノーに見えますが、「クリアパイド」という別品種となるので、お間違えのないようにご注意ください。

ルチノーは全体の黄色の発色が強い個体を「バターカップ」と呼ぶのですが、なかにはルチノーが肝疾患を患っており、黄変した可能性もありますので、バターカップをお迎えする際は、オカメインコの知識を持った専門家の方に相談してからお迎えしましょう。

シナモン

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シナモンとは、ルチノー同様「性染色体劣性遺伝」のオカメインコです。
1960年代後半にベルギーにて誕生した種類であり、イザベル・イザベラ・チョコレートという愛称で親しまれています。

メラニン色素が茶色に変色した個体ですが、その特徴はほぼ原種と同じです。
しかし、メスの場合、リポクローム色素の影響で顔の色彩が原種よりも黄色味が強くなっています。ですが、雌雄の差は歴然なので、オカメインコの性別にこだわりたいけど見分ける自身が無いという方はシナモンを選択すると良いでしょう。

シナモンは、とても温かみのある色調が穏和な印象を与えてくれるため、男性よりも女性や子どもから人気があります。

ヒナのときは葡萄のような目をしていますが、成鳥になると黒々とした黒目へと変化します。嘴や足は原種に近い色をしていますが、やや淡いのが特徴です。

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