インコケージの掃除方法と頻度便利な道具|インコの飼い方

インコやオウムをお迎えするにあたり、ケージや止まり木、餌や水を入れる容器など飼養に必要な道具を揃えるかと思いますが、その際、合わせて購入しておきたいのがケージの掃除道具です。

インコやオウムにとって、ケージは1日の大半を過ごすお家ですので、餌の食べカスがケージ底に散らかっていたり、止まり木にビッチリ糞が付いているなど不衛生な環境で生活させてしまうと病気の原因となってしまいます。

また、ヨウムやオカメインコ、コザクラインコなどの中・大型インコをお迎えする予定の方は、彼らの健康の証である脂粉 (粉羽または粉綿羽ともいう)にも気を付ける必要があります。

脂粉は羽毛の防水や汚れを防ぐ目的があると考えられている鳥のフケのようなものなのですが、彼らがブルッと身震いすると、この脂粉が空気中に舞い上がり、脂粉を吸い込んだ飼い主さんまたはご家族の方がアレルギーを発症してしまう恐れがあります。

このようにインコやオウムたちのお家であるケージの掃除をサボってしまうと、彼らだけではなく、人間にも害が及ぶ危険性がありますので、ケージのお掃除はこまめに行う必要があります。

ですが、毎日ケージを掃除する時間が無い飼い主さんや掃除の方法が分からない飼い主さんも多いと思いますので、今回はケージの掃除方法や頻度、あると便利な掃除道具をご紹介します。

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ケージの掃除方法と頻度

インコやオウムのお家である「ケージ」の掃除方法と頻度についてですが、毎日掃除をしてあげることが理想的なのですが、仕事や家事、育児などで忙しいため、ケージを毎日掃除してあげることができないという飼い主さんも多いと思います。

ケージの掃除で最も大切なのが「糞の掃除」です。

インコやオウムの糞は、時間経過と共に粉状へと変化し、空気中に飛散します。

飛散した糞をインコやオウム、人間が吸い込んでしまうと、健康を害する恐れがあるため、最低でも1日1回はケージ内の糞掃除を行う必要があります。

ケージ内の糞掃除方法ですが、基本的にはケージの底に新聞紙などを敷き、新しいものと取り換えるだけです。

最近では、ケージの底部分が網状になっており、その下に新聞紙などを敷けるタイプのものも販売されておりますので、インコやオウムをお迎えする際は、日々の掃除に便利なものを選んで購入するのがポイントです。

糞掃除は慣れるまで大変だと思いますが、慣れてしまえば5分から10分ほどで終わらせることができますので、毎日欠かさず取り換えるようにしましょう。

ケージにこびりついた糞掃除についてですが、本来ならばこちらの掃除も毎日行いたいところではありますが、非常に時間がかかります。

ですが、こびりついてしまった糞を長時間放置してしまうと、雑菌の繁殖や悪臭の原因となりますので、最低でも1週間に1度のペースで掃除するようにしましょう。

しかし、金網にこびりついてしまった糞は、ちょっとやそっとでは落とすことが出来ないので、専用の掃除道具を使ってある程度取り除いたら、お湯で湿らせた雑巾などで拭き取るとキレイになります。

「糞掃除の方法や頻度は分かったけど、ケージ全体の掃除はどのくらいのペースで行えばいいの?」と疑問に思っている飼い主さんもおられると思います。

ケージ全体の掃除は、最低でも1ヶ月に1度は行うようにしましょう。

ケージ全体の掃除をする際は、インコやオウムを病院へ連れてゆく際に使用するミニケージ、もしくは、同じサイズのケージの中に移しましょう。

よく手乗りだから掃除中は放鳥しているという飼い主さんもいらっしゃいますが、この行為は彼らにとっても飼い主さんにとってもたいへん危険ですので、ケージの掃除中は必ず別のケージに移してから行うようにしてください。

ケージ全体の掃除方法ですが、まずケージを金属部分とプラスチック部分に分けます。

プラスチック部分から引き出し部分を取り外し、歯ブラシなどを使って隅々までキレイに水洗いします。

50℃から70℃のお湯をタライに注ぎ、プラスチック部分を入れて10分間漬け込みます。

次に金属部分の掃除ですが、普段の掃除で取り除けなかった雑記を全て死滅させるため、餌箱やおもちゃ、止まり木などを全て取り外し、ケージを丸ごと熱湯で丸洗いします。熱湯で丸洗いする前に金属部分に糞が付いているのを見つけたらお湯で濡らした雑巾で拭き取ってください。

仕上げに沸騰したお湯を30秒ほどかけて、残った雑菌を死滅させましょう。

洗ったケージはベランダなどに新聞紙を敷き、被らないように並べて天日干ししましょう。

紫外線には殺菌効果がありますので、お湯で死滅できなかった雑菌をキレイに取り除くことができます。

ケージの天日干し中にケージが置いてあった場所の掃除も忘れてはいけません。

もし、家族に小さなお子さん・妊婦さん・病気療養中の方・高齢者の方がいらっしゃる場合、熱湯消毒や日光消毒だけでは取り除くことができない細菌類や寄生虫がおりますので、さらに入念な消毒を行う必要があります。

しかし、インコやオウムはとてもデリケートな動物ですので、洗剤などに含まれる薬品に反応し、中毒症状を引き起こす恐れがあるため、洗剤を使ってケージを洗うことは禁止されています。

どうしても汚れが落ちないときや入念な消毒をしたい飼い主さんは、鳥専門のペットショップで販売されている鳥類に優しい石けんを使う、もしくは、ドラッグストアなどで販売されている逆性石けんを希釈した液を用いて洗浄しましょう。

希釈方法は使用説明書に記載されておりますので、記載されている希釈方法を守って行うようにしてください。

逆性石けんを希釈した液を用いた消毒方法は以下のとおりです。

まず、大きめのタライに消毒液を入れ、その中にケージの金属部分とプラスチック部分、その他の部品を入れて5分間浸します。

5分後、消毒液が残らないよう、しっかり水洗いしたら、ベランダに新聞紙を敷き、重ならないようにケージの部品をキレイに並べ、天日干しを行います。
消毒用アルコールを含ませた布でケージを拭くのもオススメですが、揮発したアルコール成分をインコやオウムが吸い込んでしまわないように注意しなければならないので、初心者飼い主さんは慣れるまで消毒用アルコールを用いた殺菌方法は避けた方が良いでしょう。

よく、ケージだけを洗えば良いと思っている飼い主さんもおりますが、ケージだけではなく、止まり木や餌と水の容器、おもちゃなども雑菌や害虫の発生原因となりますので、専用の掃除道具を使って汚れを落としたり、柔らかいスポンジで細かいところまでキレイに水洗いして天日干しするように心掛けましょう。

ケージ掃除にあると便利な掃除道具をご紹介

ケージ掃除を行う際、あると便利な掃除道具をご紹介します。

  • マスク

インコやオウムの糞が乾燥して飛散すると、高熱・頭痛・筋肉痛などを伴う気管支肺炎「オウム病」の原因となります。掃除するときは必ずマスクをして掃除をするようにしましょう。

  • ゴム手袋

ゴム手袋もマスク同様、オウム病の予防に効果的な掃除グッズですので、合わせて用意しておきましょう。
また、掃除中に乾燥した糞が服に付着しますので、替えの服を用意しておきましょう。

  • 金属製のヘラ

金属製のヘラはケージ掃除に欠かせない便利グッズです。
なかでも「鳥かごのそうじやさん」という金属製のヘラは、先端がカーブしているので、止まり木・底網・トレーなどをまとめてお手入れできる便利グッズです。
鳥専門のペットショップや小動物専門のペットショップなどで購入することができます。

  • コップ洗い専用ブラシ

100円ショップなどで購入できるコップ洗い専用ブラシは、ケージの金属部分を洗うのにたいへん便利な掃除道具です。

  • 柔らかいスポンジ

餌や水を入れる容器に傷が付かないように柔らかいスポンジを1つ用意しましょう。

  • デスク用の小さなホウキとチリトリ

ミニ掃除機があると便利なのですが、デスク用の小さなホウキとチリトリでも代用可能ですので、どちらか必ず用意しておきましょう。

  • キッチンペーパー

頑固な糞汚れを落とすのにオススメの掃除道具です。
こびりついた糞をキッチンペーパーで覆い、上から熱湯をかけてしばらく放置すると糞がふやけてキレイに取り去ることができます。

他にも消臭と除菌が同時に行える「汚れ落としてコーティング」やケージ底に敷いておくだけでお手入れが楽になる「めくって清潔シート」、ティートリオイルとローズマリーオイルがブレンドされたインコ・オウム専用のケージお掃除道具「ティートリーミスト ナチュラルハーブ」など様々なお掃除便利グッズがございますので、あなたに合った掃除道具を探してみてはいかがでしょうか。

今回はケージの掃除方法や頻度、またあると便利な道具についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

もし、あなたのお家やお部屋が大量のゴミや汚れで溢れていたら、どんな気持ちになりますか。

インコやオウムたちにとって、1日の大半を過ごすことになるケージは「お家」であり、「お部屋」でもあります。

仕事や家事、育児を口実にケージの掃除をサボるのは、飼い主として失格です。

彼らをお迎えした以上、飼い主さんは責任を持ってお家のお掃除をしてあげましょう。

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