ヨウムに適したケージの大きさ|ヨウムの飼い方

ヨウムのケージ選び、大きさとかたち

人間の言葉を理解し、コミュニケーション能力の高いヨウムを家族の一員として、これからお迎えしようという方は、まず、彼らのお家となる「ケージ」の用意をしましょう。

ですが、どんなケージでも良いというわけではありません。

これからお迎えするヨウムが快適に過ごせるかどうか、怪我などの深刻な事態を防ぐことができるかどうかなどを考慮してケージを選ぶ必要があります。
現在ペットショップには、デザイン性に富んだものや機能性を重視したものまで様々なケージが販売されておりますが、全てのケージがヨウムと相性が良いわけではありません。

ケージは、人間でいうところのお家です。
そんなお家が窮屈でゆとりの無い空間だったら嫌ですよね。

しかし、人間がヨウムの気持ちを理解するのはとても難しいことです。
そこで、少しでも彼らが毎日楽しく快適に過ごせる場所となるよう、飼い主さんはケージ選びを真剣に行う必要があります。

今回はヨウムが快適に過ごせるケージの大きさとかたちについてご説明します。

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ヨウムに適したケージのサイズ

ヨウムは、体長およそ33cm、体重400g前後の大型インコです。

アフリカ大陸の低湿地の森林や高地の森林などに生息しており、エサや水を探すため1日の大半を飛んで過ごしています。また、特定の時期になると繁殖を行うためにオスは巣作りを始めます。

ヨウムは他のコンパニオンバードと比べると、とてもアクティブな性格ですので、彼らが満足できるケージを探すのは、とっても大変です。
特に社会性を身に付けた健康的なヨウムならば、1日中動き回ったり、よじ登ったり、物をかじって壊したり、羽をパタパタと羽撃いたりと常に何かしらの行動にいそしんでいます。

そんな彼らを小さくて狭いケージに閉じ込めてしまうとどうなるでしょう。

羽を広げたり、動き回ることができないことで、ヨウムに多大なストレスが溜まります。そして、発散できないエネルギーを自らの身体で発散しようと、毛引きや自咬を行うようになり、気付いたときには手遅れで、死なせてしまうという最悪の結果を招く可能性もあります。

ヨウムの平均寿命は50年ですので、彼らが寿命を全うできるよう、飼い主さんたちは彼らをお迎えする前に、ヨウムたちが快適に過ごせる大きさのケージを見つける必要があります。

ヨウムが快適に過ごせるケージの目安

ヨウムが快適に過ごせる大きさのケージは、体長の1.5倍を目安にするのがオススメです。

ヨウムは最大で33cmほどまで成長しますので、最低でも49.5cmは必要となります。
ただし、あくまで最低でもこのくらいというお話ですので、できれば「底が45cm四方以上、高砂60cm以上」のケージの購入を推奨します。

もし、これだけの大きなケージを置くスペースが無いという場合は、評判の良い鳥専門ショップの店員さんやヨウム専門のブリーダーさんに相談することをオススメします。

ヨウムに優しいケージのかたち

ペットショップへ行くと、四角いものや角が丸いものなど様々なかたちのケージが販売されておりますが、ヨウムをお迎えするならば、定番の四角い箱型タイプのケージをオススメします。

変わったかたちのケージを購入してしまうと、ヨウムが動いたときにぶつかって怪我をしてしまう可能性がありますし、なによりお掃除が大変です。
また、ケージは横網のものが多いですが、縦網はケージの構造を支える程度に使用されているものを選びましょう。

横網部分の多いケージは、活動的なヨウムたちが縦横無尽によじ登ることが出来ますし、ケージサイドも安全に上ることができるので、安全面も確保できるうえ、彼らのストレス軽減にも繋がるからです。

今回は、ヨウムが快適に過ごせるケージの大きさとかたちについてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

ヨウムは、2歳児の子どもと同じくらいアクティブな性格をしておりますので、狭いお部屋に閉じ込めてしまうのはストレスの原因となります。

しかし、幼鳥の場合、成鳥と比べると運動神経が発達していないため、大きなケージに入れてしまうと落下への恐怖心を芽生えさせてしまう恐れがあります。
幼鳥をお迎えする際は、初めの2ヶ月から3ヶ月くらいまでは、やや小さめのケージを用意しましょう。

どうしても大きいサイズのケージで過ごしてもらいたい場合は、止まり木と梯子(ラダー)をケージの底近くに取り付け、高所への恐怖心を取り除いてあげましょう。

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