オカメインコの感情表現|オカメインコの飼い方

穏和で優しい性格のオカメインコは、インコという名前を持つオウム科の鳥類です。
オカメインコは気性の荒い白色オウム系に属しているのですが、とても臆病で争いごとが大嫌いです。そのため、自分よりも体格の小さな鳥たちにいじめられてしまうこともしばしばあります。

そんな優しいオカメインコですが、とっても感情表現が豊かであり、信頼関係を築いた相手の気持ちの変化を察知する能力に長けているため、セキセイインコやヨウムなどと同じくにコンパニオンバードとして注目を集めています。

オカメインコといえば、オウム科のシンボルである「冠羽」を持っており、感情の変化によって冠羽が広がったり、閉じたりと大きく変化します。

さらに、オカメインコは気持ちを伝えるために身体全体を使って一生懸命表現する、とっても賢い鳥として知られています。

そんなオカメインコの感情表現や気持ちの表現方法をここで一部ではありますが、ご紹介したいと思います。

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オカメインコの部位別感情表現

オカメインコの感情表現方法~冠羽~

オウム科の象徴である「冠羽」にはボディランゲージの働きがあるため、冠羽の変化によってオカメインコなどのオウム科に属する鳥類の感情をある程度読み解くことができます。

【冠羽が全開に開いている】
冠羽が大きく開いている場合、何かに驚いたもしくは怯えているサインです。また、好奇心をくすぐる事柄を発見した際にも開くため、オカメインコの冠羽が全開した場合は、注意しましょう。

【冠羽を少しだけ上げる】
冠羽が少しだけ上がっている場合、何かに注意を払っているもしくは、なにか他のアクションをとろうとしているサインです。飼い主さんはオカメインコが何に関心を寄せているのかを推理すると楽しいかもしれませんね。

【冠羽を後ろに付け、左右に小さく揺れている】
オカメインコがこのような行動をとったら、ストレスが溜まっている証拠です。
何か不安や心配事を抱えている可能性があるので、飼い主さんは彼らが何にストレスを感じているのかをいち早く察知してやり、不安や心配事をスッキリ解消してあげましょう。

【冠羽を後ろに付け、口が閉じている】
冠羽が後ろについていると不安になるかもしれませんが、実は口を閉じた状態で冠羽が後ろに付いている場合は、リラックスしているサインです。
左右に小さく揺れている場合とは真逆ですので、覚えておくと良いでしょう。

オカメインコの気持ちを察する方法

オカメインコの感情表現を冠羽によって見極める方法をご紹介させて頂きましたが、今度は気持ちを察してあげる方法をご紹介したいと思います。

【羽を小刻みにバサバサ振っている】
オカメインコがこの行動を取ったら、注意してください。
この行動は、オカメインコが恐怖を感じた後に行うサインです。羽を小刻みに羽ばたかせることで気持ちを落ち着かせようとしているのです。飼い主さんは不安や心配事をすぐに取り去ってあげましょう。

【頭を上下に振っている】
頭を上下に振っているのは、とってもご機嫌な証拠です。飼い主さんと絆が深まった際によくとる行動で、「貴方が大好き!」という愛情表現の1つです。

【近付いてきてペコっと頭を下げる】
これは「頭を撫でて欲しい」というサインです。オカメインコが飼い主さんと絆を深めた際によくとる行動の1つです。甘えん坊なオカメインコらしい愛情表現ですね。
頭を撫でた後、強く寄り添ってきて頭を下げていたら、「もっと撫でて!」や「撫でてっていってるのに!」とよりグレードアップした要求をしてくる場合があります。
絆を深めることはとっても大切なので、オカメインコたちが満足するまでたっぷり撫でてあげましょう。

【頭を上下に振って、口から食べ物を吐き出す】
「口から食べ物を吐き出してるから病気かも!」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実は頭を上下に振って食べ物を吐き出すのは、オカメインコから飼い主さんへの愛情がMAXに到達した証です。オカメインコたちは気持ちを伝えるために口から食べ物を吐き戻す行動をとります。しかし、頭を左右に振って食べ物を吐き出す際は、病気のサインですので、頭の振る方向に注目しておきましょう。

【前に傾いた状態で上にのけぞり、奇妙に舞っている】
この状態のオカメインコを見かけたら、飼い主さんはオカメインコたちから感謝されている証です。この状態は幸福な気持ちでいっぱいのときに行う行動で、嬉しい出来事を誰かに自慢したいときに行います。

【両肩を若干持ち上げて歩き回っている】
オスが支配的な立場で愛情表現を表している際にとる行動です。主に繁殖シーズンに見られる行動で、通称「鯵の開き」と呼ばれています。

【羽を広げた状態で歩き回る】
オカメインコは自身のテリトリーを見回る際、このような行動をとることがあります。このときはとってもご機嫌な状態ですので、ご安心ください。

【止まり木に嘴を打ちつけている】
オスに見られる行動です。ホルモンの関係でディスプレイ行動を行っている可能性があります。ですが、単に音楽を楽しんでいるだけという場合がありますので、専門家や愛鳥家の方でなければなかなか見分けることができません。

【肩を少し上げて止まり木の上を左右に移動している】
もしも、オカメインコがこの行動をとっていたら、何か心が踊るような出来事があった可能性があります。オカメインコが期待したり、ワクワクした気持ちでいっぱいなときにとる行動なので、飼い主さんは彼らの動向に注目してみてはいかがでしょうか。

【顔の羽毛を膨らませ、フーッと息を吐いている】
オカメインコのこの行動は何かに怒っているというサインです。ヒトも怒りを感じると頬を膨らませて怒りを露わにしますよね。いったい何に怒っているのか原因を突き止め、解決してあげましょう。

【顔の羽毛を膨らませた状態で左右に揺れている】
怒りが頂点に達した際に見られるサインです。威嚇しているので気を付けましょう。

【ケージにしがみついた状態で身体を伏せ、羽を大きく広げている】
これはオカメインコの自己表現の1つです。「ここは私のテリトリーだ!」とアピールしているのです。

【嘴をギョリギョリ言わせている】
ストレスを感じているかのように見えますが、実は睡眠前に行う行動の1つです。
下の嘴の先端の尖っている部分を上の嘴の裏にこすり付けて研いでいるのです。これを行うとオカメインコたちは快眠することができるのです。

【部屋の隅っこをじっと見ている】
全く動かずじーっと部屋の隅っこを見ている場合、「何か居るのか」とヒトの方がヒヤヒヤしてしまいますが、これは単に宙を舞っているホコリを見ているだけの可能性が高いです。
ふわふわと待っているホコリが見えるほど視力の良い鳥類は舞い上がるホコリに興味を持つのは仕方のないことです。毎日掃除してホコリを取り去ってあげればこの行動は行わないでしょう。

今回はオカメインコの感情表現や気持ちの表し方をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
ご紹介したものは全て一例ですので、ご紹介した行動と全く異なる動きをする子もいらっしゃいます。サイトや本で身に着けた知識も重要ですが、最も大切なのは彼らの行動1つ1つを注意深く観察し、それぞれの個体が持つ特徴や行動を見極めて、適切な行動をとってあげることです。
初めは難しいかもしれませんが、長く一緒に居ることで何をしてほしいのかを察することができるようになります。是非、最後まで責任を持って彼らと向き合ってゆきましょう。

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