ヨウム飼育の備品フードカップや止まり木の選び方|ヨウムの飼い方

ケージの購入や置き場所、彼らが快適に過ごせるように温度や湿度を一定に保つアイテムを全て購入したという飼い主さんは、ヨウムたちが健康で快適に過ごせるように備品を買い揃えてゆきましょう。

なかでも、止まり木やフードカップは備品の中でも特に重要な役割を持つアイテムですので、飼い主さんはヨウムが喜びそうな止まり木やフードカップをチョイスする必要があります。

そこで、今回はヨウムが喜ぶオススメの止まり木とフードカップの特徴をご紹介します。

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ヨウムが喜ぶオススメの止まり木の太さ

ヨウムをはじめ、セキセイインコやオカメインコ、コバタンにカナリア、九官鳥など地球上に存在する全ての鳥類にとって、無くてはならないものである「止まり木」は、彼らにとって安心感と健康維持に欠かせないアイテムです。

ですが、ペットショップなどで販売されている止まり木は、表面がツルツルした木製のものが多く、ケージを購入した際にセットで付いてきます。

もちろん、セットで付いてきた止まり木を使用するのは悪いことではありませんが、生涯のほとんどを立って過ごすヨウムにとって、ケージとセットで貰った止まり木のみというのは、健康上好ましいものではありません。

人間も同じ靴を長年履いていると靴底がすり減り、そのまま履き続けてゆくと姿勢が悪くなったり、足を傷めてしまう原因となりますよね。

ヨウムも長年同じ止まり木に止まっていると、足の裏にタコが出来てしまったり、跛行を引き起こす原因となります。これらの足の病気を防いだり、回復させるためには、止まり木に使用されている素材や太さを変化させることがポイントとなります。

止まり木には、足指がほとんど開き切るほどの太さのものや前後の足指がぴったりとくっついてしまいそうな細いものなど様々な種類がありますが、ヨウムが止まった際に足指が半円を描くほどの太さがベストサイズとなります。

ですが、ベストサイズの止まり木だけではなく、様々な止まり木をケージ内に設置することで、賢いヨウムの退屈防止にもなりますので、1つにこだわらず、複数の止まり木を用意してあげましょう。

止まり木の素材について

止まり木に使用されている素材には、樹木・コンクリート・ロープ・プラスチックなどがありますが、最近ではヨウムたちを喜ばせるため、お手製の止まり木をケージ内に設置している飼い主さんも大勢いらっしゃいます。

では、止まり木に使用されている素材の特徴をご紹介します。

樹木

一般的な止まり木の素材です。
ですが、ケージを購入した際に貰える表面がツルツルしている丸棒タイプの止まり木は、鳥たちの健康を考えるとあまりオススメできるものではありません。
どうしても丸棒タイプの止まり木を使いたいという方は、カミソリを用意し、1cm~2cm感覚で切込みを入れ、表面にザラザラ感を持たせると幾分か止まりやすくなります。
手作りされる場合は、ヨウムに害のない樹木のものを使い、煮沸消毒と日光消毒を十分行ってから使用しましょう。ただ、天然の樹木で作った止まり木の場合、ヨウムがかじってボロボロにしてしまいますが、かじるということはその止まり木を気に入ったということですので、怒ったりせず、気に入ってくれてありがとうと感謝しましょう。

コンクリート

コンクリートパーチは、爪と嘴を研ぐ際に必要なものですので、太さの異なるコンクリートパーチを2つ取り付けると良いでしょう。

ただし、コンクリートパーチのみですと足の裏が炎症してしまう恐れがありますので、樹木やロープで出来ている止まり木を必ず用意しましょう。

コンクリートパーチは、ヨウムにとってとても快適な足場となりますので、度々この上で眠っている姿を見かけることがあるかもしれませんね。また、ヨウムにとってコンクリートパーチは「ナプキン」代わりとしても活用されますので、こまめに洗って消毒を行うように心掛けましょう。

ロープ

止まり木とおもちゃ両方の機能を兼ね揃えたロープパーチは、色彩や太さのバリエーションも豊富なので、ケージ内のスペースに合わせて、捻じったり、折り曲げたりすることができますので、とっても便利です。

ただ、ヨウムはかじることが大好きなので、すぐにロープをボロボロにしてしまいます。

ボロボロになったロープをそのままにしてしまうと、ほつれた部分から繊維がヨウムの体内に入り込み、病気を引き起こす原因となりますので、ロープのほつれが無いかどうか、毎日チェックしましょう。

また、ロープが足や首に絡まってたいへんな事故を引き起こしてしまうこともありますので、設置される際は細心の注意を払いましょう。

プラスチック

プラスチックパーチは、お財布に優しくて衛生的な止まり木ですが、鳥たちにとっては快適な足場とは言えないでしょう。

プラスチックパーチをどうしても使用したいという場合は、アクリル製のおもちゃ付きパーチを購入し、他の止まり木と併用して使用することをオススメします。

止まり木は彼らの健康維持にとても重要なアイテムですが、お迎えした当日から複数の止まり木をケージ内に入れるのは、ヨウムとの距離を遠くさせてしまうことになりますので、ヨウムがヒトに慣れるまでは1本にし、距離が近付いてきたら、2本、3本と増やしてゆきましょう。

ヨウムが喜ぶフードカップ

ケージを購入すると、下部分の扉にぴったり収まるプラスチック製の四角いエサ入れが2つ付いてきますが、ヨウムをはじめとしたコンパニオンバードたちにとって、このフードカップが理想的なかたちなのかと聞かれると、答えは「NO」です。

四角いタイプのフードカップは、四隅が洗いにくく、プラスチック製なので使用していると疵(きず)が出来てしまい、その部分から雑菌が侵入し、食べ物や水が汚染されてしまいます。

また、扉の下部分にぴったりと収まるように設計されておりますので、ヨウムがフンをした際にフードカップの中に入ってしまうことがあります。
これでは、食べ物と水を常に清潔に保つことが出来ません。しかも、アクティブな性格のヨウムにとって、軽くて壊れやすいプラスチック製のフードカップは、とても危険ですので、重くて壊れにくいセラミック製もしくはステンレス製のフードカップを用意しましょう。

堅くて丈夫なフードカップは、ヨウムも軽々と持ち上げることが出来ませんし、何より洗いやすく、常に清潔に保つことができるのが魅力的です。
では、ここでステンレス製とセラミック製、それぞれの特徴をご紹介します。

素材 特徴
ステンレス製 ・洗いやすく、耐久性に優れている。
・投げ捨て防止ホルダーが付いているので、ひっくり返される心配が無い。
セラミック製 ・ステンレス製よりもやや耐久性が劣るため、長期間使い続けていると疵(きず)が付く。
・投げ捨て防止ホルダーが付いているので、ひっくり返される心配が無い。

また、最近ではどちらのフードカップにも、カバー付きの固定式タイプがございますので、とってもやんちゃなヨウムの飼い主さんは、こちらのタイプのフードカップをオススメします。

フードカップは何個用意するべき?

さて、ヨウムにオススメのフードカップをご紹介したところで、お次はフードカップをいくつ用意するべきなのかをご説明します。

よく“フードカップはエサ用と水用の2つあれば良い”と言われておりますが、ヨウムの場合、ステンレス製もしくはセラミック製のフードカップを6個用意する必要があります。

「6個も何に使うの!?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。

6個のフードカップの内訳は、水用2個・シードとペレット用2個・野菜やフルーツ用2個となっています。
ですが、1度に使用するフードカップは3つですので、余った3つのフードカップは、いつでも交換して使用出来るよう、洗浄して乾燥させておきましょう。

また、たいへん便利な水入れとして多くの飼い主さんたちから人気のあるウォーターボトルや自動給水器ですが、これらの製品は突然詰まったり、ボトル内にフワフワと漂う汚れが生じる可能性があり、こまめに水を取り換える必要が無くなってしまうため、衛生面に問題があります。

ステンレス製もしくはセラミック製の丸型フードカップを2つ購入し、最低1日2回はキレイな水に取り換えるようにしましょう。

今回はヨウムが喜ぶオススメの止まり木とフードカップの特徴をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

彼らにとって止まり木とは、寝室であり、リビングであり、ダイニングに当たる場所であり、フードカップはお茶椀やコップなどの食器になります。
もし、あなたの寝室やリビングなどがホコリやゴミで溢れていたり、洗っていないベタベタのお茶椀にごはんが盛られていたり、飲み物が注がれていたらどうですか。

ヨウムをはじめ、セキセイインコやオカメインコ、コバタンにカナリア、九官鳥などのコンパニオンバードは、容姿や性質は異なりますが、人間と同じ“生命”です。

飼い主さんは、彼らが幸せに満ち溢れた生活が送れるよう、彼らが喜んでくれる止まり木や衛生的なフードカップを複数用意して、お迎えしましょう。

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