ヨウムのカルシウムの必要性と補給方法|ヨウムの飼い方

ヨウムをお迎えする際、彼らの生態や性格などについてしっかり学んでいる飼い主さんも大勢いらっしゃると思います。その際、どの専門書籍にも「ヨウムはカルシウム不足に陥りやすい」と記述されており、カルシウム補給のためにミネラルブロックやカトルボーンを購入される方もおられます。

ですが、ヨウムが人間世界で暮らすとカルシウム不足に陥るということが明らかにされたのは、ここ数十年のことであり、それまではシード(種子食)と水を与えれば十分だと考えられていたのです。

しかし、シードと水のみの食事は、人間に喩えるとパンと水を食べ続けているようなものであり、栄養が全く足りていないこの食事でヨウムたちに健康で長生きしてほしいというのは不可能な話です。

いまでは、ペットショップへ行くと鳥類専用のミックスシードやペレット、サプリメントなども販売されており、不足しがちな栄養素を補うことができるようになりました。

しかし、様々な健康食が発売されるようになり、今度はどの食べ物が健康維持に良いのか悩む飼い主さんも増えてしまったそうです。

そこで、今回はヨウムを飼育するうえで、欠かせないカルシウムの必要性と補給方法についてご説明します。

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ヨウムにカルシウムが必要な理由

なぜ、ヨウムは他のコンパニオンバードと比べてカルシウム不足に陥りやすいのかご存知ですか。

ヨウムは骨密度が非常に高く、健康を保つためには常にカルシウムを補給する必要があります。もし、カルシウムが不足してしまうと、低カルシウム血症を発症し、発作や骨折を引き起こしやすくなります。

低カルシウム血症を防ぐためには、天然由来のカルシウムを食事に含ませて与える必要があります。

それでもカルシウム不足が解消されない場合は、猫や犬だけではなく鳥類も診ることができる専門の獣医師さんに血液検査をお願いし、血中カルシウム濃度を調べてもらい、数値が低い場合はカルシウム注射をしてもらいましょう。

ヨウムにカルシウム補給を行う方法

骨密度の高いヨウムが低カルシウム血症にならないためには、常に天然由来のカルシウムを補給させることが重要となります。

ですが、これからヨウムをお迎えする飼い主さんの場合、どのようにカルシウムを補給させたらよいのか悩みますよね。

ヨウムにカルシウム補給をさせる方法は、アーモンド・ケール・少量の乳製品などカルシウムを豊富に含有している食べ物を与えることです。

ですが、ヨウムを含む鳥類は乳糖を消化することが出来ませんので、乳製品によるカルシウム補給は避けた方が良いでしょう。

どうしても乳製品を与えたい場合は、鳥類専門の獣医師に相談する、もしくは、極少量与えるようにしましょう。また、ナッツ類は栄養価が高くオススメの食べ物ですが、脂肪分が多いので与え過ぎないように気を付けましょう。

長年ヨウムを飼育されている飼い主さんは、シードにサプリメントオイルを振りかけ、さらにその上からサプリメントパウダーをかけているそうです。

シードにサプリメントを振りかけても良いのかと疑問に思う方もおられると思いますが、シードにサプリメントを振りかけても健康上問題ありませんし、むしろ食事の栄養価が高まるためオススメです。

ただし、サプリメントを使用する場合は事前に信頼できる鳥類専門の医師に相談してから使用しましょう。

今回はヨウムを飼育するうえで、欠かせないカルシウムの必要性と補給方法についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

お迎えしたヨウムが、野菜・フルーツ・テーブルフード・ペレットを好んで食べ、少量のシードも食べるというならば、サプリメントを使用しなくても自然にカルシウムを補給することができますので、問題ありません。

ただ、初心者の飼い主さんの多くが、ペットショップなどで売っているグリットをヨウムに与えてしまうという間違いを犯していることが明らかにされており、過剰摂取させて身体を壊させ、死亡させてしまったというケースもあります。ヨウムにグリットは不要ですので、もしペットショップの店員さんから勧められても購入しないようにしましょう。

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