ヨウムの選び方親鳥と挿し餌|ヨウムの飼い方

コンパニオンバードとして絶大な人気を誇るヨウムは、アフリカを代表する有名な鳥です。

ヨウムといえば、2015年にサッカーの勝敗を占うことで注目を集めた那須どうぶつ王国で飼育されているヨウムの「オリビアちゃん」を思い浮かべる方も大勢おられるのではないでしょうか。

オリビアちゃんは、とってもおしゃべりが得意で、様々なパフォーマンスも披露することができるとっても賢い大型のインコであり、那須どうぶつ王国のアイドルとして、今も活躍されています。

そんなオリビアちゃんの姿を見て、是非とも家にヨウムをお迎えしたいという方が急増し、今ではインコブームならぬ、ヨウムブームとなっています。
そこで、今回はヨウムをお迎えするにあたり、親鳥に育てられた個体と挿し餌で育てられた個体どちらがオススメなのかをご紹介したいと思います。

スポンサーリンク

親鳥に育てられた個体と挿し餌で育った個体の違いとは?

親鳥に育てられたヨウムなどのコンパニオンバードは、現在「荒鳥 (あらどり)」と呼ばれており、人慣れしていない個体のことを表します。

ヨウムなどの鳥類は、親鳥の行動を見て育つため、人間を仲間だと認識するまでに時間がかかります。
そのため、お迎え直後は人間を怖がる恐れがあります。
しかし、飼い主であるあなたが愛情を持って根気よく接し続けていれば、ヨウムもあなたのことを仲間だと認識し、信頼関係を築くことができます。

挿し餌で育った個体の場合、雛のときに親鳥から離され、人間の手によって育てられているため、親鳥に育てられた個体よりも人懐っこくなります。

ヨウムは、活気に満ち溢れており、自ら進んで遊んだりするマイペースな一面を持っているのですが、挿し餌で育った個体の場合、1日中飼い主と過ごしたいという甘えん坊な性格になってしまうのが難点となります。

ヨウムを手乗りにするために雛から育てたい!

挿し餌で育ったヨウムは、人間を恐れず、懐っこい性格になりやすいので、自分が彼らのパパやママになって育ててみたいという方もいらっしゃるでしょう。しかし、ヨウムをはじめ、鳥類の雛を育てるためには、人間が赤ちゃんを産み育てるときと同じく、それ相当の覚悟や知識、入念な準備が必要となります。

責任感のあるペットショップやブリーダーの場合、雛用の挿し餌が切れていないヨウムを売ることは絶対にしません。雛への挿し餌は、とても難しいため、挿し餌経験の無い方に譲ってしまうと死なせてしまうからです。

「でも、挿し餌をした方が人間に懐くのでしょう?」という方もおられるでしょう。

飼い主が挿し餌をせずとも、毎日溢れんばかりの愛情を注いで接していれば、ヨウムもいずれ心を開き、飼い主に懐いてくれます。
雛に挿し餌をしているペットショップやブリーダーは、雛に給餌をするだけではなく、一緒に遊んだり、抱っこしたりして、人間と触れ合うことの楽しさをヨウムの雛に伝えているのです。

ヨウムが手乗りか否かは触れ合うことですぐに分かります。

手乗りのヨウムは、ヒトが触れても噛んだりせず、常に穏やかな態度を見せてくれます。手乗りでないヨウムの場合は、ケージの隅に隠れたり、唸り声や攻撃をしてきたりします。

人見知りをしているヨウムをお迎えする際は、一筋縄ではいきませんが、愛情を持って接してゆくことで、徐々に打ち解け、社会性を身に付けることができますので、懐かないからといって捨ててしまうのは絶対にいけません。

50年、お世話することができますか?

ヨウムは体長およそ33cmの大型インコであり、とても繊細で人間と同じように反抗期もあります。また、寿命もセキセイインコやオカメインコと比べると非常に長く、平均40年から50年、育て方によっては50年以上生きるとも言われています。

オリビアちゃんを見たことのある方ならば、お分かりかもしれませんが、ヨウムはとっても賢い鳥類ですので、愛情を持って接することで、親鳥に育てられた個体であっても、挿し餌で育った個体であっても、ヒトに懐きます。ですが、挿し餌で育ったからといって、必ずしもヒトに懐くわけではありません。

ヒトと同じように、それぞれに個性があり、性格も異なります。

ヨウムをお迎えする際は、多くのヨウムを見て、あなたとフィーリングの合う個体を選ぶこと、またどのようなヨウムであっても最期まで責任を持って飼養するという心構えで飼育に臨みましょう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする