ヨウムをはじめ、インコやオウムをお迎えするならば、3月から4月が良いとされています。
これは成長が難しい時期を温かい季節で過ごしてほしいという愛鳥家の方々の想いが込められています。
「それならば、秋も過ごしやすくて丁度良い時期なのではないか」と思われる方も大勢いますが、秋にコンパニオンバードをお迎えしてしまうと、試練の冬を健やかに乗り切るために飼い主にも幼鳥にも負担がかかってしまうため、鳥類に関するノウハウを身に付けている方や十分な施設を用意することができる方以外はお迎えするのは避けた方が良いと言われているのです。
また、秋に輸入され、日本で冬を越したコンパニオンバードの場合、とても丈夫な子となるので、3月から4月までにヨウムに関する知識を身に付けておきましょう。
さて、試練の冬を越し、早速ヨウムをお迎えするためにペットショップやブリーダーのもとへ向かう方もおられますが、全ての個体が健康というわけではありません。
なかには、遺伝的な病気を持つものや輸入の際に病気になってしまったものなどもおりますので、お迎えしてすぐに亡くなってしまうという悲しい結果にならないように、健康なヨウムを見極められるように観察眼を養っておきましょう。
では、さっそく健康なヨウムの選び方についてご説明します。
健康なヨウムの特徴
ヨウムは、温厚で大人しい性格ではありますが、実は同じところでじっとしているのが大の苦手で、常に生き生きと元気に動き回り、聡くて集中力もあり、ヒトにとっても友好的なコンパニオンバードです。
特に健康な個体は、目がキラキラと輝いており、鼻孔もお尻の周辺も汚れておらず、鎧のように美しいグレーの羽には塵1つ付いておりません。
また、身体にピッタリと密着している羽はとても艶やかで、足にも傷ひとつなく、顔を除く身体全体のどこにも皮膚の露出が無いのが見極めポイントです。
ヨウムは、起きているときは活発に動き回り、食事のときはとにかく一心不乱に貪り食い、寝るときは止まり木の上で片足を上げた状態で眠ります。
不健康なヨウムの特徴
健康なヨウムの特徴は、とにかく元気でやんちゃ盛りな5歳児のようですが、逆に不健康な個体はどのような特徴が挙げられるのでしょうか。
不健康なヨウムは、ケージの底隅で羽を膨らませて、じっとしていることが多く、鼻孔もお尻周辺も汚れており、羽繕いをしないため羽も汚れています。
深刻な状態になると、羽が抜け落ちて、皮膚が露出していることもありますので、そういった個体を見るとギュッと胸が締め付けられる方もいるかもしれません。
しかし、可哀想だからといって不健康なヨウムをお迎えしてしまうと、ヨウムだけではなく、飼い主も不幸になってしまいます。
ここはグッと我慢して、健康的なヨウムをお迎えするようにしましょう。
[
健康なヨウムの選び方は、食欲旺盛でケージ内を生き生きと元気に動き回っていることがポイントです。
ヒトを見て近寄ってきたり、おもちゃを使って楽しそうに遊んでいる姿を見ると、本当に心が和みます。
ですが、目視だけでは遺伝的な病気などを知ることができませんので、必ず鳥専門の獣医師の方によって健康診断を受けているかどうかをペットショップやブリーダーに確認してからお迎えするようにしましょう。