自分に合った種類のインコを考える|インコの飼い方

インコやオウムを飼養した方はお分かりかと思いますが、彼らは決して一筋縄ではいかない動物です。

その理由は、飼鳥の種によって、言葉を覚えたり歌を歌ったりする個体もいれば覚えない個体もいますし、人懐っこい個体もいればツンデレな個体など、生息地域や種類などによって考え方や生活スタイルが異なるからです。

そう考えるとインコやオウムは、まるで人間のようですね。

そんなヒトのように個性豊かな性格を持つインコやオウムは、ヒト同様、生活環境や相性などに非常に注意を払う必要がある動物です。

鳴き声の大きさ、また家族構成で考えるインコとの相性

例えば、ラブバードと呼ばれるボタンインコやコザクラインコなどは、ペアとなる相手にたっぷりの愛情を注ぎます。そして、注がれた相手は彼らが注いでくれた量と同じ量の愛情を注ぐ必要があります。そのため、仕事で忙しい・育児や家事でたいへんという言い訳は通用しません。1度でも注ぎ忘れてしまうと、機嫌が直るまで全く振り向いてくれなくなります。
また、賢くて立派な冠羽を持つ美しいオウムは鳴き声が大きいことで知られており、そのレベルは救急車のサイレンと同じ100dB(デシベル)と言われています。

インコやオウムを飼養しようとお考えの方は、必ずご自身の生活スタイルや居住空間に合った個体を飼うようにしましょう。

インコやオウムの中には特に人懐っこく賢い個体のことを「コンパニオンバード」と呼び、私たちヒトの心を癒してくれます。しかし、このコンパニオンバードの中にはヒトの寿命よりも長く生きる種もおり、最大で50年以上生存が確認された鳥類もいます。

しかし、近年高齢化が進み、独り暮らしの高齢者が寂しさを紛らわすために、人懐っこくて愛嬌のあるインコやオウムを飼養するといったケースも多く、80歳前後の方が40年以上生きる飼鳥を購入してしまい、最期までお世話が出来なくなってしまったというお話をよく耳にします。

また、日本には古くから「乳幼児がいる家庭は鳥を飼養してはいけない」という考えがあるため、結婚して子どもが出来た場合、飼鳥を処分するようにと言われる方も少なくありません。これは乳幼児がアレルギーを発症させたり、感染症にかからないようにという配慮からだと言われています。

しかし、こまめに鳥籠を掃除する、乳幼児と同じ室内で飼養しない、高性能な空気清浄器を設置することでアレルギーの発症を抑えることが出来ます。しかし、稀に鳥アレルギーを発症してしまう乳幼児もいますので、その場合は手放さなくてはなりません。
同様に鳥から感染する病気も血液検査などで判明しますし、もし感染してしまった場合も投薬治療で改善することが出来ます。

インコやオウムを飼うことはとても難しいことです。

ですので、どうしても飼鳥を飼養したいという方は、ご自身の生活スタイルや居住環境、境遇によってどの鳥が合うのか、番(つがい)で買った方がいいのか、鳴き声の大きさなどを調べてから購入するようにしましょう。

どうしても最期までお世話をするという覚悟が持てない方は、飼養を止めてインコカフェなどに足を運ぶのも1つの手です。

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