オカメインコのお迎え準備~健康な個体の選び方~
これから長い間パートナーとして生活するオカメインコをお迎えする際、健康な個体を迎えて、出来るだけ長く生きていてほしいと思うのは飼い主として当然の感情です。
しかし、昔から「オカメインコのヒナは身体が弱い」と言われており、短命なイメージがありますが、実はオカメインコは東南アジアで大量に繁殖が行われており、特にルチノーのヒナたちは日本に輸入される以前に身体が病に侵されていたり、親鳥たちに無理な繁殖を行わせたことによる虚弱体質が原因であることが判明しました。
そのため、国内で繁殖されたオカメインコに比べ、海外から輸入されたオカメインコたちは身体が弱く、短命である可能性があります。
オカメインコを長生きさせるためには、お迎え先のペットショップやブリーダーに「このオカメインコは何処出身ですか?」と尋ね、健康の個体である可能性の高い日本・アメリカ・ヨーロッパ地方出身をお迎えするようにしましょう。
しかし、出身地だけではその個体が健康なのかという判別はできません。
そこで、今回はオカメインコと末永く暮らすために、健康な個体の選び方についてご紹介したいと思います。
オカメインコの健康な個体の選び方について
まず、オカメインコがどのような環境で扱われているのかをチェックしてください。
たとえ日本・アメリカ・ヨーロッパ生まれの個体であったとしても雑居されていたらリスクは高くなります。
東南アジアで繁殖されたオカメインコの特徴は、身体が小さいと言われており、日本やアメリカ生まれの個体は脚に識別リングがはめられている場合が多いので、一目で判別することができるかと思います。
もちろん、生き物ですので、身体が小さい日本生まれの個体や身体の大きな東南アジア生まれの個体などもおりますので、容姿だけで判断するのは避けた方が良いでしょう。
では、オカメインコの健康な個体の選び方のチェックリストをまとめてみましたのでご覧ください。
覚えておきたいオカメインコチェック項目
□指や爪に欠けている部分はないか。
□嘴の噛み合わせは正常か。
□歩き方はおかしくないか。
□嘔吐物や排泄物によって羽毛が汚れていないか。
□元気が無く、寝てばかりいないか。
□涙目・翼に力が無い・爪に出血跡斑(血まめ)などの症状が現れていないか。
□餌をしっかり食べているか。
□元気よく動き回っているかどうか。
□ずっしりしており、足が太いかどうか。
□ヒトが呼びかけると反応するかどうか。
□指の動きを目で追うかどうか。
□敷きわらを掴んで遊んでいるかどうか。
□濡れた餌が水槽やケージ内に何時間も放置されていないか。
□元気の無い個体と同居していないかどうか。
最低でもこれら14項目をクリアしている個体をお迎えするようにしましょう。
オカメインコは、とっても賢くて懐っこい性格の飼鳥です。そのため、こちらが愛情を持ってお世話をすることで最高のパートナーとして生涯尽くしてくれます。
しかし、身体の弱い個体をお迎えし短命でこの世を去ってしまうと、築き上げた絆の分だけヒトの心も傷付き、なかなか立ち直ることができません。
健康な個体をお迎えすることは飼い主にとっても、そしてオカメインコにとっても大切なことですので、これからオカメインコをお迎えしようとお考えの方は是非、これらのチェック項目を念頭に入れ、ショップやブリーダーのもとを訪れましょう。