オカメインコ飼育雛と成鳥どちらがよいか|オカメインコの飼い方

オカメインコのお迎え準備その1

「オカメインコを手乗りにするなら、ヒナから育てた方が良い」と助言された方も多いのではないでしょうか。
この言葉は半分当たっているのですが、半分は間違っています。

初めて飼鳥をお迎えする方は、懐っこくて穏和な性格のオカメインコをどうしても手乗りにさせたいと思うあまり、この言葉を信じて差し餌ヒナを迎えてしまう場合が多いのですが、差し餌ヒナはとても生育が難しく、途中で亡くなってしまうという残念な結果になってしまうことがあります。

しかし、差し餌は「親」の役割ですので、愛情をたっぷり注いで立派な成鳥にすることで、新しい家族ともすぐに溶け込めるようになります。ヒトである貴方がオカメインコの親となることによって幼い頃からヒト全般に対する恐怖心が取り去られるため、より一層懐っこい性格となるのです。

ですが、オカメインコなどの飼鳥たちは成鳥になると、苦楽を共にしてくれる「パートナー(恋人)」が必要となります。恋人は親とは別の存在となるため、成鳥のオカメインコには信頼できるパートナーを用意する必要があります。
もちろんヒナのうちから一生懸命立派に育てた親である飼い主さんでも問題ありませんが、オカメインコにとってはパートナーとして暮らす相手は必ずしも親である必要はないということです。
ですので、「オカメインコを手乗りにするなら、ヒナから育てた方が良い」という言葉は、半分本当で半分が嘘となります。

では、初めてオカメインコをお迎えするという方にお迎えする時期や成長段階別のメリット・デメリットについてご説明したいと思います。

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オカメインコのお迎え準備~時期~

オカメインコは東南アジアにて大規模な繁殖が行われており、日本へ輸入されています。もちろん、日本国内でもオカメインコの繁殖は行われているのですが、日本生まれのオカメインコたちは心地良い季節の春と秋に生まれるため、海外からやってくるオカメインコたちもこの時期に合わせて大勢やってきます。
そのため、ペットショップなどで通年を通して見かけるオカメインコたちは春と秋になると羽数が増えており、とっても賑やかです。

手乗りの成鳥を取り扱っているペットショップなどでは、通年を通して店頭におりますが、お迎えして間もなくの場合は、成鳥であっても環境の変化などによってストレスがかかり、体調不良を引き起こす可能性があります。
ですので、成鳥のオカメインコをお迎えする際は、ヒナと同じくポカポカと温かくなる3月から5月の春や暑さの和らぐ9月から11月の秋にお迎えするようにしましょう。

オカメインコのお迎え準備~成鳥段階別メリット・デメリット~

オカメインコをお迎えするオススメの時期をご紹介させて頂きましたので、続きましてオカメインコをお迎えする際の成鳥段階別メリット・デメリットをまとめてご説明したいと思います。

オカメインコをお迎えするにあたり、ヒナか成鳥のどちらをお迎えしようか悩まれる方が多いのではないでしょうか。
お迎えするオカメインコの成鳥段階はとっても重要なことですので、これから彼らをお迎えしようとお考えの方は最後までお読みいただけると幸いです。

【ヒナ】
自分自身で乾いた餌を食べることができない段階を「差し餌ヒナ」と言います。
差し餌ヒナの魅力は、スムーズに手乗りになるということです。幼い頃からヒトの愛情をたっぷり受けて育ったオカメインコたちはヒトに対する恐怖心が取り払われるため、とても懐っこい性格になると言われています。
しかし、徹底した温度管理や差し餌を与えるタイミングやコツがとても重要であり、さらに自分で餌を食べられるようになる時期への切り替えが困難な場合があるため、飼鳥初心者の方が差し餌ヒナをお迎えするのは避けた方が良いでしょう。

【若鳥】
差し餌ヒナが1人餌に切り替わり、ヒナを卒業したオカメインコのことを「若鳥」と言います。この時期のオカメインコはお迎えするのにとてもベストなタイミングであり、ヒナのような幼い顔つきと上嘴基部を覆っている「ろう膜」と呼ばれる肉質の膜や爪が鮮やかなピンク色をしていて、とっても可愛らしい姿をしています。
大抵は差し餌ヒナの売れ残りという場合が多いのですが、初めて飼鳥をお迎えする初心者の方が差し餌ヒナを購入し、残念な結果を招くのを防ぐために若鳥になるまで販売しないというヒトとオカメインコに優しい販売店もあります。
オカメインコの若鳥をお迎えする際は、必ず店員さんの熱意やケージ内の汚れ、ヒトに対しての警戒心などをしっかり観察してからお迎えしましょう。
特にヒトと距離を置く個体や店員さんにオカメインコに関するマニアックな質問をして適切な回答が得られなかった場合は、そのお店からオカメインコをお迎えするのを避けた方が良いでしょう。

【成鳥】
ヒナ換羽が完了し、立派な成鳥となったオカメインコの場合、店員さんが手乗りにするために毎日愛情をたっぷり注いで遊んであげたり、お世話をすることによって、差し餌ヒナや若鳥同様、懐っこい性格のオカメインコとなるため、成鳥であってもパートナーとして結ばれることは可能です。また、健康面においても安全性が高く、雌雄の判別も安易となるため、オス・メスにこだわりたいという方は成鳥をお迎えすると良いでしょう。
しかし、オカメインコの平均寿命は20年前後ですので、詳しい年齢は信頼できる専門家の方もしくは親切なショップの店員さんに訪ねてからお迎えするようにしましょう。

オカメインコのお迎えする時期や成鳥段階別のメリット・デメリットをご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
オカメインコはとても穏和で懐っこい性格のため、コンパニオンバードとしてたいへん人気があります。しかし、お迎えしたインコたちを健やかに生育させるためには飼い主である貴方次第となります。ヒナから育てたいという方は知識をしっかり身に着け、オカメインコに関する知識を豊富に持った愛鳥家やショップ店員にしっかりレクチャーを受け、途中で残念な結果にならないよう、愛情を持って生育しましょう。もちろん、ヒナだけではなく、若鳥や成鳥に対しても同様の気持ちを持って向き合って、お互いの絆を深めてください。

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