オカメパニックの原因と対処法|オカメインコの飼い方

オカメインコは穏和で知性のある中型のオウムです。しかし、とっても臆病で小心者のため、2011年に発生した東日本大震災が発生した際、多くのオカメインコたちが動物病院に搬送されました。

オカメインコは地震の揺れや大きな音や強烈な光などを感じるとケージの中でバサバサと羽を羽ばたかせ、大騒ぎします。その際、ケージやおもちゃなどにぶつかり、出血や骨折、脱臼などの怪我をする場合があります。

この問題行動を「オカメパニック」と呼ぶのですが、精神に関係する問題行動のため、治したくてもなかなか治すことができません。

なぜ、オカメインコたちはオカメパニックを引き起こすのでしょうか?
今回はオカメパニックの原因と対処法、そして対策についてご紹介したいと思います。

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オカメパニックとは、覚えておきたい原因と対処法

オカメパニックとは?

オカメパニックとは、地震や夜間の騒音などによって驚いた飼鳥たちが暴発行動を起こす現象です。
野生の世界は弱肉強食のため、身体の小さなオカメインコなどの鳥類たちは、外敵からいち早く逃げるための反射的な緊急行動の1つとして小さな物音や揺れを察知すると空中へ高く舞い上がる習性があります。
しかし、ヒトに飼われるようになり、狭いケージの中で過ごすようになり、外敵から身を守る必要は無くなったのですが、本能的に身体が動いてしまい、現在では自分自身の身体を傷付けるだけの問題行動として扱われるようになってしまいました。
特にルチノーに多発する傾向があるため、遺伝的な要素が強いのではないかと考えられています。

オカメパニックの原因と対処法、対策について

オカメパニックの原因として考えられるのは、以下の4つです。

・地震などの震動による刺激
・騒音などの音による刺激
・車のヘッドライトなどによる強烈な光による刺激
・ホルモンバランスの乱れ

他にも様々な要因が考えられますが、主にこの4つが挙げられます。

【振動による刺激への対策】
震動による刺激といえば「地震」です。
先程もご説明した通り、2011年に発生した東日本大震災の際は多くのオカメインコたちが動物病院に搬送されたそうです。
オカメインコは微かな揺れでもパニックを起こすため、飼い主さんは事前にオカメインコのケージを安定した場所へ配置し、揺れを少しでも軽減させてあげることが大切です。
それでもパニックになる場合は、揺れを感じたら急いでオカメインコのもとへ駆けつけ、優しい言葉をかけて安心させてあげましょう。

【音による刺激への対策】
静かな場所にオカメインコのケージを置かれる飼い主さんも多いかと思いますが、物を落としたときになる大きな音や屋外から聞こえる騒音によってパニックを引き起こす可能性があります。特に日中は様々な音が屋外から聞こえるため、帰宅したらぐったりしたオカメインコの姿を発見したというケースもあります。
対策として、学校や会社へ向かう際はラジオやテレビなど音を流しておき、普段から音に慣れさせておくようにすると安心です。

【光による刺激への対策】
夜間に窓から差し込む車のヘッドライトなどの強い光はオカメパニックを誘発する原因の1つです。対策として、夜間は室内を真っ暗にしないように、柔らかい灯りの豆電球を点けっ放しにしたり、オカメインコの睡眠を邪魔しない灯りを付けた状態で徐々に光に慣れさせてゆくことをオススメします。

オカメパニックという名前だけ聞くと、とっても可愛らしい問題行動に思えますが、実際は骨折や脱臼、出血など身体を傷付けてしまう問題行動のため、オカメパニックを引き起こしたオカメインコをなだめたら、身体の隅々まで観察し、異常があったら応急措置を行って夜間救急の動物病院や翌日朝一番にかかりつけの動物病院を受診しましょう。
もしも、頻繁にオカメパニックを起こすようならば、爬虫類専用の水槽を活用するのも効果的です。

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