野生のオカメインコの食事と行動|オカメインコの飼い方

オカメインコ~野生での食生活と行動について~

野生のオカメインコはオーストラリアの内陸部に生息しており、乾燥した気温差の激しい自然環境にて生活を行っています。
彼らは水辺近くの枯れた巨木を鳥屋とし、群れを成して生活をしているのですが、野生のオカメインコたちはいったいどのような食生活や行動を取っているのでしょうか。

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野生のオカメインコたちの食生活について

飼養されているオカメインコたちは、ビタミンやミネラルのバランスを考えて作られたペレットや青菜などを食べています。オカメインコはどんなものでも食べちゃう大食漢のため、フルーツや穀物、昆虫など何でも食べます。
しかし、オカメインコは実っているものを食べるよりも地上にポトポトと落ちている落ち穂などをついばんで食べることを好む傾向があります。

野生のオカメインコは様々なものを食べますが、特に麦の仲間である千本植物やアカシアの種子、フルーツに樹皮、草などを常食しており、稀に幼虫や昆虫をパクッと食べてしまいます。

しかし、麦やトウモロコシの生産が積極的に行われているオーストラリアでは、オカメインコたちによる農作物の害獣被害が広がっており、時として農家の方々の頭を悩ませる存在となっているのです。

野生のオカメインコたちの繁殖行動について

野生のオカメインコたちは8月から12月頃の早春から夏にかけて繁殖期を迎えるのですが、降雨量によって時期がずれることもあります。
オカメインコの繁殖期は8月から12月頃の雨が降った後に行われるのですが、条件さえ揃えば通年を通して繁殖を行うことが可能となっており、なかには4月の晩秋あたりから巣探しを始める個体もいると言われています。

また、オーストラリアの気候表を見ると、彼らの繁殖期がピークになる時期は日照時間が10時間以上ある期間に限られてくることも判明しています。
巣の基準は、水辺が近くにあるユーカリの枯れた樹木が一番のお気に入りではあるのですが、くぼんだ大枝のある樹木なども巣として活用されています。
オカメインコのメスは1度の産卵に4個から6個の卵を産み、抱卵期間は平均21日から23日と言われています。
彼らはヒトのように夫婦二人三脚で子どもを育てます。日中はメスが抱卵し、夜はオスが抱卵を担当します。孵化すると、まだ幼い子どものために夫婦揃って差し餌を行い、ヒナが無事に巣立つ4週間から5週間親鳥たちは一生懸命我が子を育ててゆくのです。
オカメインコは良妻であり、イクメンということですね。お互いのことを気遣い、支えることができるオカメインコはとっても仲が良く深い絆で結ばれていることが分かるかと思います。

野生のオカメインコの日常生活について

オカメインコは、1度結ばれた相手と生涯連れ添うと言われており、いつも2羽仲睦まじい姿を確認することができます。
野生のオカメインコたちはペア単独もしくは10羽前後の小規模な群れを形成して生活しており、彼らは樹木の大枝に沿ってキレイに縦方向へ止まっています。
ですが、オーストラリア北部や南部に生息しているオカメインコたちは100羽以上の大規模な群れを形成することがあります。普段彼らは鳥屋から餌及び水場を巡りながらごく普通の生活を送っているのですが、北部や南部のオカメインコたちは漂鳥ですので、このような大規模な群れを成すと言われています。
特に南部のオカメインコたちの群れは本格的な「渡り」のような行動を取ることが確認されています。

オカメインコと言えば、とても臆病で警戒心の強い鳥類として有名ですが、野生環境で生活している個体も同様の性質を持っています。
そんなオカメインコは、オーストラリアに生息している鳥類のなかで最も速い飛行速度を誇っており、ツバメのような直線飛行や優れた旋回能力を有していることで知られています。

今回は野生のオカメインコたちの知られざる食生活や行動などをご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
これからオカメインコをお迎えする方は彼らが野生下でどのような食事をしているのか、どんな行動を取るのかを事前に学んでおくことで、彼らと仲良くなるコツや長生きさせるコツを掴むことができます。
オカメインコの特徴をしっかり掴み、飼い主さんとして彼らが心地よく生活できる環境を提供できるように配慮してあげましょう。

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