野生のセキセイインコ繁殖行動|セキセイインコの育て方

世界で最も人気のあるコンパニオンバードといえば「セキセイインコ」ですが、彼らが野生下でどのような生活を送っているのかご存知の方はあまりいらっしゃいません。
しかし、これからセキセイインコを飼養しようとお考えの方はセキセイインコが野生でどのような生活を送っているのかを熟知しておく必要があります。その理由は以前「インコをお迎えする準備」の際にご説明した通りです。
ですが、飼鳥として飼養されている鳥類は乾燥した地域で生活しているものや湿度の高い環境で生活しているものなど多種多様です。

今回は世界で最も飼養されている大人気のセキセイインコが野生でどのような生活を送っているのかをご説明させて頂きたいと思います。

ヒトとセキセイインコ

セキセイインコはオーストラリアの乾燥した内陸地に生息する鳥類です。
オーストラリアの先住民であるアボリジニたちの間では、この小鳥を「Betcherrygah(ベッチェリーガー)」と呼ばれ、大切なタンパク源として捕食されていたそうです。
1840年頃、中央オーストラリアを調査していたイギリス人の鳥類学者ジョン・グールド氏はカラフルで愛らしい姿をしたベッチェリーガーを生きたまま祖国へ持ち帰り、「Budgeriger(バジャリガー)」とイギリス風の呼び名へ変更し、英国人たちからは「Budgie(バジー)」という愛称で呼ばれていました。
その後、アメリカへ渡ったセキセイインコは「Australian shell parakeet(オーストラリアン・シェル・パラキート)」と呼ばれ、今でも多くの米国人たちから「Parakeet」と呼ばれ愛されています。

ジョン氏が祖国へ持ち帰った野生のセキセイインコは、頭部が黄色で背と脇腹部分は緑色をしており、後頭部には波線の縞模様が入った個体でした。そのため、学名は「Melopsittacus undulatus」と言い、ラテン語で「波打つ模様のある歌うインコ」という意味を表します。

ちなみにアメリカでの呼び名に「Shell」と入っているのは、イギリスの博物学者であり、世界で初めてセキセイインコを紹介した人物であるジョージ・ショウ氏から付けられたと言われています。

今回は野生のセキセイインコがなぜヒトに飼養されるようになったのかの歴史をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
セキセイインコがもし、イギリスの鳥類学者の目に留まらなければ、もしかしたら今も食用鳥類として扱われていたかもしれませんね。

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