野生のセキセイインコについて～住んでいる場所と生活リズムについて～
野生のセキセイインコはオーストラリア内陸部の乾燥した地域ならばどこでも見かけることが出来る野鳥です。
オーストラリアはおよそ70％が雨の少ない地域となっており、雨期と乾季の別が存在する草と低木が生えた地帯となっています。セキセイインコたちは雨の少ないカラカラに完走したこの土地で賢く生活しており、出来る限り水場の近くで生活し、ユーカリの森の入り口や断続的な流れの川に巨大なユーカリの樹が生えている場所に巣を作って過ごしています。
どんな場所に生息しているの？
オーストラリアの北部は通年を通して高温で寒暑の差が低いが、朝晩の気温差が激しいため、水蒸気が発生しやすく雲量や雨量がおおむね多く、一定の雨季がある熱帯性気候のため、夏と秋には大量の雨が降ります。
オーストラリアの南部は夏が非常に暑く、乾燥しているため雨は冬しか降りません。
セキセイインコたちが生息している内陸地は丁度2つの気候がぶつかり合う場所にあるため、決まった時期に雨が降るといったことがなく、数ヶ月間全く雨が降らないということもあれば、数年間雨が降らないという場合もあります。
野生のセキセイインコたちが住んでいるこの地は真昼になると日陰でも気温が40度を超える猛暑となりますが、反対に日が沈む夜になると氷点下まで気温が低下します。この気温差から身を守るためにセキセイインコたちは羽をふっくらさせ、ぴったりと身を寄せ合いながら暖を取って就寝します。
野生のセキセイインコたちが生活している場所にもよりますが、赤道付近で生活している個体は朝7時頃に日が昇り、19時頃に日が沈みます。そのため、セキセイインコたちは毎日12時間決まった生活リズムで過ごしており、日が沈む時間がやってくると大勢で騒々しく囀りながらねぐらのある場所まで飛んでゆくそうです。