オカメインコ身体の仕組み|泌尿器系と生殖器系|オカメインコの飼い方

オカメインコをはじめ、鳥類の泌尿器系と生殖器系はヒトと大きく異なる部位がたくさんあります。
それでは、鳥類とヒトの泌尿器系と生殖器系の違いについてご説明します。

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オカメインコの泌尿器系と生殖器系、ヒトとの違い

【腎臓】
腎臓は鳥類もヒトも左右に1対ありますが、他の器官と比べると、とても大きくなっています。腎臓とは、動脈から毛細血管を通って運ばれてきた老廃物を腎小体とそれに連なる細尿管からなる「ネフロン」と呼ばれる腎単位にて濾し、静脈に血液を戻す機能や構造はヒトと変わらないのですが、鳥類には腎臓の門部にあるはずの腎盂(じんう)がありません。

【尿管】
腎臓にて濾された尿は、尿管を通って総排泄腔へとやってきて、体外へ排出されます。
鳥類の尿はヒトとは違い、尿酸という個体となって排泄されます。尿酸は鳥たちから排泄された白い塊部分のことで、これが鳥たちの“おしっこ”となります。

【生殖器】
鳥類の生殖器はヒトと大きく異なります。
メスの場合、ほぼ全ての鳥類が左側の卵巣のみが著しく発達しており、卵管は卵巣と総排泄腔と繋がっています。
通常は糸のように細いのですが、繁殖期になると卵巣から卵胞ホルモンなどが分泌されるため、一時的に太くなります。卵巣から排卵された卵子は漏斗状の卵管采と呼ばれる卵管へ贈られます。鳥類にはヒトとは異なり、子宮がありません。そのため、下腹部にある卵管が子宮の役割を果たします。この卵管部分にはアルブミンや石灰質など卵殻成分を分泌する腺があり、柔らかかった卵が強化され、堅くなります。

一方、オスの生殖器は一対の精巣と精管から成り立っており、繁殖期になると温度や湿度、栄養状態や光など様々な要因によって精巣が大きくなり、精巣門質からテストステロンやアンドロゲンなどの男性ホルモンが分泌されます。精管はぐにゃぐにゃしながら、メス同様総排泄腔へと繋がっています。
精子を体外へ放出する際、精管周辺の筋肉が収縮するという特徴があります。

今回はオカメインコをはじめとする鳥類の泌尿器系と生殖器系についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

ヒトとは全く異なる身体の仕組みを持っていることがお分かりいただけましたでしょうか。
鳥たちの身体の仕組みを知っておくことで、これからオカメインコやセキセイインコなどの飼鳥をお迎えした際、毎日の健康管理などを行いやすくなり、彼らを平均寿命よりも長く生存させることができるようになります。
是非、しっかりと身体の仕組みを覚えて、鳥たちが過ごしやすい環境を整えてあげましょう。

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