カラフルな体色が目を引く美しいコザクラインコについてご紹介します。
〇分類：インコ科ボタンインコ属
〇体長：15cm前後
〇体重：50～60ｇ前後(体格により適正体重は増減します)
〇価格：平均10,000円前後。 ※彩色によって20,000円を超える種も存在します。また、非常に珍しいオパーリンシナモンの場合、40,000円を越えます。
〇寿命：7年から12年ほど
野生での生活
コザクラインコは、鮮やかなグリーンの体色と額から胸部分にかけて桜や梅のような美しい赤色をしています。腰部分はライトブルー、尾羽は赤色を中心とした黄色もしくは黒色などの色彩で構成される円形の模様が存在します。
コザクラインコは、アフリカ南西部に在るナミビア共和国の半乾燥地帯を中心に生息しています。海抜1,500m以上の湿気や水分が渇いた高地を好みますが、近くに水場が無ければその存在を確認することが出来ないと言われており、生息地域は限られています。
アフリカ南西部の大西洋岸にあるアンゴラ共和国ではコザクラインコの亜種・アカコザクラインコが生息しています。
野生のコザクラインコは他のボタンインコ属とは異なり、巣を作る際に剥いだ木の皮などを腰に差し込み、運ぶ習性があります。また、巣穴で生活する習性があるため、樹木の上で眠る個体が極端に少ないと言われています。
コザクラインコは元気で勢いのある性質の鳥類のため、いかなる場合でも怖じ恐れることがなく、自身よりも大きな鳥類に対しても果敢に挑んでゆきます。
コザクラインコの性格と特徴
ボタンインコ属に属するラブバードのコザクラインコはパートナーへの愛情が深い鳥類の代表品種であり、比較的お手頃価格で購入することが出来るためコンパニオンバードとして飼養する方も大勢いらっしゃいます。
コザクラインコは床をテチテチ歩いたり、潜ったり、大好きなパートナーが用意したおもちゃで遊ぶため、その姿はとても愛らしく、何時間も見ていられます。
コザクラインコは、ボタンインコやルリゴシボタンインコ同様ラブバードのため、番で飼養するとヒトはお世話係となり、単体で飼養するとお世話してくれるヒトへ深い愛情を注ぎます。しかし、コザクラインコが注いでくれた愛情だけこちらも愛情を注がなければならないため、コザクラインコ中心の生活となるでしょう。
コザクラインコは声量が大きく甲高い鳴き声のため、マンションやアパートで生活していらっしゃる方は購入を避けた方が無難でしょう。
コザクラインコは別名「クラッシャーコザクラ」と呼ばれており、テレビのリモコンやパソコンのマウス、ゲーム機のコントローラなど至るモノを破壊します。特にメスはご機嫌を損ねたら大変なことになります。しかし、それだけパートナーへ愛情を注いでいるということです。
コザクラインコは勇猛果敢な性格ですので、自身の領域に踏み入ってしまった場合、破壊力抜群の嘴で攻撃をしてきます。また、嘴の先端が尖っているため、甘噛みであっても流血する可能性があります。その場合、獣医に相談することで尖った部分をカットしてくれますが、嘴には血管が通っているので、知識の無い方がカットしてしまうと死んでしまう可能性があるので、絶対に行わないで下さい。
コザクラインコの信頼感はカエデチョウ科の文鳥並みと言われており、コザクラインコがコンパニオンバードとして人気の高い理由が窺えます。しかし、ラブバードは言葉を覚えるのが苦手なので、言葉を覚えさせたい場合は根気よく覚えさせる必要があります。
コザクラインコの雌雄判別ですが、専門知識が無ければ見極めることが困難なため、性別にこだわりたい方は専門家に相談してから購入すると良いでしょう。