近年のインコブームの火付け役となったセキセイインコをはじめ、人懐っこくて賢いコンパニオンバードと呼ばれるインコ科やオウム科に属する飼鳥が人気を集めています。
特にインコは犬や猫とは異なり、ヒナの場合2,000円前後、生後3週間ならば3,000円ほどで購入できる種もいるので、誰でも気軽に購入することが出来てしまいます。
生命をお金で表すのは大変無礼なことではございますが、インコやオウムを飼養する前にどのくらいのコストがかかるのか、インコやオウムに快適な生活環境を提供することが出来るのか、今後結婚や引っ越しなどご自身の人生を大きく左右する出来事が起こり得るのかどうかなどをしっかり考慮し、インコやオウムに関する知識を身に着けた状態で購入するようにしましょう。
インコ・オウム飼育の前に考えたい3つのこと
インコやオウムを飼養することを決めた方は、次のステップを踏んで飼鳥を迎える準備に取り掛かりましょう。
1.飼鳥を迎える準備「貴方の年齢」
インコやオウムなどの鳥類の中には40年や50年生存する長寿の種も存在します。
例えば、60歳以上の方がオウムを購入してしまうと自身の寿命よりも長く生きるオウムを最期まで飼養することが出来ず、オウムは行き場を無くしてしまいます。もちろん、オウムだけではありません。セキセイインコや文鳥など小型の飼鳥も大切に飼養することで平均寿命よりも長く生きることが可能なため、最期まで飼養することが出来ないといったケースもよく耳にします。
インコやオウムを最期まで飼養することが出来ると判断したら、次はご自身の身辺について確認しましょう。
2.飼鳥を迎える準備「貴方の身辺」
今からインコやオウムを飼養するうえで4つの大切なポイントをご紹介します。
・現在お付き合いしている方がいるのか
・今後結婚する予定があるのか
・引っ越しまたは転勤する可能性があるのか
・飼鳥中心の生活を送ることができるか
これら4つはインコやオウムを飼養するにあたり最低限考慮する部分となります。
インコやオウムの種によっては、飼い主である貴方に愛情を注ぎ、注いだ愛情の分だけの愛情を求めてきます。しかし、恋人との結婚や出産によって新たな家族が増えてしまうと、インコやオウムはストレスを感じ、病気になったり、攻撃的になったりする可能性があります。
また、引っ越しや転勤によって新たな居住先に越した際、ペット禁止の場合があります。その場合、インコやオウムを手放さなければなりません。
ですので、上記に挙げた4つの項目はインコやオウムを飼養するにあたり重要なポイントとなりますので、しっかり考えてから購入するようにしましょう。
しっかり、貴方の身辺について考えたら、次は金銭について確認しましょう。
3.飼鳥を迎える準備「貴方の金銭面」
インコやオウムを迎える際、彼らが快適に過ごせる環境を事前に作っておく必要があります。
セキセイインコの場合、初期費用は大体9,000円から25,000円と言われており、オウムならばその倍かかります。
また、インコやオウムが病気や怪我をしてしまった場合、初診料として1,000円から1,500円ほど発生し、フンの検査・そ嚢液検査を行い、体内に病巣を発見した際はさらに詳細な検査を行うため、莫大な費用がかかります。さらに、手術するという場合は薬代や注射代、手術費用なども加算されるため、最低でも10万、高ければその倍は発生します。
インコやオウムは人間のように「痛い」「苦しい」「辛い」といった言葉を口にしません。そのため、こまめに健康診断を受けさせる必要があります。
インコやオウムを飼うということは、決して安易な事ではありません。
そのため、貴方自身がインコやオウムにどれだけ尽くすことが出来るのか、病気や怪我など健康管理をきちんと行うことが出来るのかなどが重要になります。
インコやオウムも1つの生命ですので、そのことをしっかり頭に入れてから購入するようにしましょう。