インコオウムの嘴でわかること|インコオウムの健康管理

インコやオウムの健康管理を行っている際、ふと顔を見ると、嘴がひび割れしていたり、以前よりも長くなっていることに気付いたという飼い主さんも多いのではないでしょうか。

嘴の異常は、主に肝不全によるたんぱく質の合成不良だと言われておりますが、他にも様々な原因によって引き起こる症状ですので、朝だけではなく、スキンシップを取っているときや就寝前にも確認しておくことをお勧めします。

さて、インコやオウムにとって嘴とは、人間でいう「手」と同じ役割を果たしているとても重要な器官のひとつです。

そんな大切な部分に異常をきたしてしまうと、彼らの日常世活に支障が出てしまうため、飼い主さんはひび割れや過長を未然に防ぐ必要があります。

そこで、今回はインコ・オウムの健康管理、嘴のひび割れ、また長くなり過ぎた時に考えられる原因と対処についてご紹介します。

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嘴に異常が表れる原因について

インコやオウムなどの鳥類の嘴に異常が表れる場合、栄養障害性・嘴の感染症・上部呼吸器疾患・内科疾患・事故及び外傷など様々な原因が考えられます。

鳥類の嘴は、上下の顎が硬蛋白質の1種である「ケラチン」を主成分とする角質の鞘で覆われた器官であり、人間の手と同じ役割を果たす、とても重要な器官のひとつです。

嘴のかたちは、種類や食性によって微妙に異なり、インコ類やフィンチ類など穀食性の鳥類は、外貌に微妙な違いはありますが、どちらも種子食に適応したかたちとなっています。

そんな大切な嘴にひび割れが生じたり、通常よりも長くなってしまった場合、食事が摂りにくくなってしまい、食欲減退などを引き起こす要因となります。

鳥類は、食事をしているときや嘴を擦ることで、1年に数回嘴の先端が2mmから3mmほど削られているのですが、嘴が脆くなっていたり柔らかくなっているときに起こりやすく、何かしらの病気を発症している場合、嘴のひび割れや過長の原因となります。

嘴は人間の爪と同じく、欠け過ぎたり、折れ過ぎたりしてしまうと、出血したり痛みを生じるため、深い欠けや剥がれがみられる場合は、早急に信頼できる鳥類専門の獣医師さんに診てもらいましょう。

嘴のひび割れや過長の対処法

嘴のひび割れや過長の対処法についてですが、ひび割れの場合はレジンなどを用いて嘴を補強し、食事ができる状態に戻して嘴が伸びるのを待ちます。

一方、過長の場合、伸びきってしまった部分を飼い主さん自らがハサミや爪切りを用いてカットする、もしくは、病院でカットしてもらうのが正しい対処法となります。

嘴のひび割れや過長の対処についてですが、インターネット上には飼い主さん自ら行うことができるよう、嘴のひび割れや過長に関する対処法を紹介しているブロガーさんや情報サイトなどもございますが、それ相当の知識や技術力が必要となりますし、何かしらの病気の症状として表れている可能性もありますので、可能であれば信頼できる鳥類専門の獣医師さんに診てもらうようにしましょう。

今回はインコ・オウムの健康管理、嘴のひび割れ、また長くなり過ぎた時に考えられる原因と対処についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
鳥類の爪や嘴の伸びる速度は個体によって異なるため、1年で伸びてしまう子もいれば、半年足らずで伸びてしまう子もいます。そのため、1週間に数回健康管理を兼ねて爪や嘴の異常をチェックするようにし、ひび割れや過長がみられる場合は、他にどのような症状が表れているのかを確認し、速やかに動物病院で診てもらうようにしましょう。

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