ペットとしてのセキセイインコ~単独と番どちらが良いか~
セキセイインコをペットとしてお迎えする際、単独でお迎えする方が良いのか、はたまた番でお迎えした方が良いのか頭を悩ませる方も多いと思います。
ヒトは生きてゆくうえで家事や就業などといった仕事をする必要があります。そのため、セキセイインコに限らず、ペットたちを数時間または数日・数週間家へ置いて出掛けなくてはならない時間があるかと思います。それは、どれだけペットを可愛がっている方でも避けては通れないことですが、ペットたちにはヒトの考えや習慣などを理解することが出来ません。
特に群れを成して生活するセキセイインコは「ひとりぼっち」という状況が大の苦手です。野性のセキセイインコたちは、常に群れの仲間たちやパートナーと共に行動しているため、独りになることはありません。
セキセイインコは、独りの時間が長くなればなるほど不安感やストレスを大きく感じる性質を持っています。そのため、ひとりぼっちの時間が長く、セキセイインコが精神的に参ってしまうと、突然自身の羽をむしり出したり、重い病を患ってしまったり、最悪の場合、死に至る可能性もあります。
複数で飼育することのメリットと注意
ですが、複数のセキセイインコと共に飼養することで、飼い主である貴方が仕事などで外出しても「ひとりぼっち」では無くなるため、不安感やストレスも軽減され、問題行動や心の病からくる病気の予防をすることが出来ます。
群れで生活するセキセイインコをヒトの世界で幸せに暮らす方法はとても難しいことです。
なぜなら、ヒトは空を飛ぶことは出来ませんし、枝に止まって寝ることも出来ません。また、ケージで餌を食べたり、羽繕いをしてあげたくてもヒトの指では太すぎで行うことが出来ないのです。
しかし、同じセキセイインコならば、自由に空を飛びまわり、水浴びを愉しんだり、寄り添って枝の上で寝ることも出来ます。
ヒトがどれだけ努力しようとも、どうしても埋めることが出来ない溝があります。ですので、ペットとしてセキセイインコを飼養するならば、彼らがストレスフリーな環境を整え、飼い主として精一杯彼らの生活しやすい環境を提供するのに努めましょう。
また、2羽目をお迎えする際は、必ず現在ご自宅にいるセキセイインコに十分な配慮をするようにしましょう。もし、配慮が不十分だった場合、以前から飼養しているインコが突然懐かなくなったり、言葉を発しなくなったりする可能性も出てきます。
ヒトとセキセイインコには種族を越えた見えない絆で結ばれているので、必ず2羽目を迎える際はご注意ください。