生涯パートナーに対して一途な愛情を注ぎ続けるコザクラインコやボタンインコなどのラブバードは、心の底から彼らを愛することができる方でなければ飼育するのは難しいと言われています。
ラブバードの平均寿命は12年から15年ほどであり、そのあいだ彼ら中心の生活となりますので、仕事で頻繁にお家を空ける方や留守がちなご家庭、自分中心の生活を送っている方は、彼らを不幸にするだけなので、お迎えするのを控えるべきでしょう。
ラブバードの場合、一羽飼いをすることで飼い主であるあなたをパートナーとして選ぶ可能性が高くなるため、コザクラインコやボタンインコたちとベタベタしたいという飼い主さんにはオススメですが、なかにはラブバード同士の愛情を見たいという飼い主さんもいらっしゃると思います。
その場合は、ラブバードをつがいでお迎えするのがオススメです。
ですが、ラブバードをつがいでお迎えすることで飼い主さんにとってデメリットとなる場合もございます。
そこで、今回はラブバードをつがいでお迎えした際のメリット・デメリットをご紹介します。
ラブバードをつがいでお迎えするメリット
ラブバードをつがいでお迎えすると、仲睦まじい本来のラブバードの姿を見ることができるため、心がほっこりと温かくなり、とっても癒されます。
コザクラインコやボタンインコなどのラブバードは、基本的に気が強く、パートナーとの絆が深まるとべったりするようになり、絆を深めた相手が他の鳥類や人間と触れ合っているのを見ると嫉妬することもあります。
ちょっぴり気難しい性格のラブバードたちですが、1度パートナーと認めた相手には生涯愛情を注ぎ続けるため、そこが愛らしいと人気があります。
ただ、ラブバードは一羽飼いならば飼い主になつく可能性が高くなるため、お世話するのが楽しくなってくるという方も多いですが、つがいでお迎えしてしまうと、飼い主さんそっちのけでラブラブしています。
それを見ると、たまにはかまって欲しいなというちょっぴり切ない気持ちになります。
ですが、ラブバードをつがいで飼育することで彼らにとってメリットもあります。
コザクラインコやボタンインコなどのラブバードは、とっても寂しがり屋さんなので、パートナーと認めた相手が常に傍に居ないと精神と肉体に不調が表れるようになり、突然問題行動を取ったり、重篤な病気を発症してしまう可能性があります。
特に飼い主さんをパートナーと認めたラブバードの場合、彼らとのコミュニケーションが取れる時間を長く設けたり、1人で居る時間を極力無くしてあげる必要があります。
しかし、つがいでラブバードをお迎えした場合、パートナーが常に傍に居る状態となるため、精神的にも肉体的にも安定し、健康な状態を保つことができるようになります。
ラブバードをつがいでお迎えするデメリット
ラブバードをつがいでお迎えすることで、精神的にも肉体的にも健全な状態を保つことができるようになるため、飼い主さんへの負担は少なからず軽減することができます。
ですが、ラブバードをつがいでお迎えする場合、全てが良い方向へ向かうとは限りません。
コザクラインコやボタンインコは、パートナーと認めた相手には一途な愛情を注ぐことができるのですが、パートナー以外の相手には見向きもしません。
さらに、好き嫌いがはっきりしている性格なので、気に入らない相手に対して攻撃的になる一面もあります。
これは、コザクラインコ同士やボタンインコ同士であっても同じであり、嫌いな相手や気に入らない相手に対しては、噛みついたり、突いたりと容赦ない攻撃を次々と繰り出します。
特にメスのラブバードは縄張り意識が強いので、気に入らないオスが同じケージ内に居ると相手を殺してしまうこともあるそうです。
また、一羽飼いで飼い主さんをパートナーとして認めたラブバードもつがいにしてしまうことで、飼い主さんと触れ合う時間が少なくなり、共に居る時間が長くなる同居人のラブバードをパートナーとして再認識してしまうこともありますので、いつまでもベタ慣れのままで居てほしいという飼い主さんは、生涯一羽飼いを続けることがオススメです。
今回はラブバードをつがいでお迎えする際のメリット・デメリットをご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
コンパニオンバードの代名詞とも言えるセキセイインコも家族と認識した相手に対しては深い愛情を持って接してくれるのですが、ドライな一面も持っており、常にベッタリというわけにはいきません。
しかし、コザクラインコやボタンインコなどのラブバードの場合、パートナーと認めた相手と常に一緒に居たいと思っているため、セキセイインコとは違った意味で愛らしさを感じます。
ただ、つがいでお迎えしたり、一羽飼いをつがいにしてしまうと、いつも傍にいる相手に対して愛情を注ぎ始めてしまいますし、性格上好き嫌いがはっきりしているため、ラブバードのパートナー選び際は、慎重に行うことをオススメします。