タイハクオウムの性格や寿命と価格|タイハクオウムの飼い方

賢く美しいタイハクオウムについてご紹介します。

分類:オウム科オウム属
体長:45cmほど
体重:500~630g前後(体格により適正体重は増減します)
価格:平均50万円前後
寿命:40年以上

野生での生活

タイハクオウムはセレベスとニューギニアとの間に点在する島々のモルッカ諸島北部で生息しているインドネシアの固有種です。
美しい真っ白な羽毛で身体全体が覆われておりますが、尾羽及び翼の下面の一部は鮮やかなライトイエローの羽毛で覆われています。頭頂部には後ろの方へ弓型に曲がった長くて白い冠羽があります。

雌雄の区別はキバタンやコバタン同様、オスならば黒、メスならば赤褐色と虹彩の色によって区別することが出来ます。

標高600m以下の森林に生息しており、特に原生植生が破壊された後に生じる二次林に好んで住み着いています。
番もしくは小規模の群れを成して生活しており、夜は樹上で50羽ほどのハクタイオウムが集合し、睡眠を取ります。昼は植物食や植物食系の強いものを食べており、フルーツや植物の種子が大好物です。稀に樹皮を剥いだり、寝床としている樹上に着床した植物をついばんでいる姿が確認されており、昆虫なども食べているのではないかと言われています。

現在タイハクオウムは土地開発によって生息地域の破壊や愛玩鳥や食用として乱獲されたことが要因となって個体数が激減しています。1991年には49,765羽存在したタイハクオウムですが、翌年の1992年にはなんと212,430羽にまで羽数が減少したとの報告がされています。

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タイハクオウムの性格と特徴

ハクタイオウムの魅力は、なんと言っても頭頂部にある美しい冠羽です。タイハクオウムの冠羽はオウム科の中でとても立派なかたちをしており、開くと幅広な冠羽がまるで傘のように見えることから、別名「アンブレラコッカトゥ」と呼ばれています。
タイハクは漢字で「太白」と表し、その名の通り白無垢のように美しい真っ白な体色とふっくらとした体型が特徴的です。

ヒトの手によってヒナから大切に育てられたタイハクオウムは、ヒトに懐きやすく、仰向けになってみたり、おどけてみたりとスキンシップやコミュニケーションを取りたがり、ヒトに甘えてきます。

元々タイハクオウムはヒトに懐きやすく、楽しくて心地良い気分にさせてくれるため、とても人気があります。非常に賢く、記憶力や表現力は共に優れており、とっても遊び好きです。
寂しがり屋な一面もあるので、仕事で忙しい方や小さなお子様がいらっしゃるご家庭では飼養するのを避けた方が良いでしょう。

オウム科の中でも比較的おっとりとした穏やかな性格をしているので、飼いやすいと思われがちですが、オウム科特有の声量の大きさと物を壊すのが好きな個体も多いため、ステンレス製もしくはスチール製の鳥籠で飼養するのは止めましょう。

タイハクオウムは繊細で神経質な面がありますので、他の鳥類が飼い主にべったりしていると、嫉妬心から他の敵を攻撃してしまう可能性があります。既に鳥を飼養している方は十分にご注意ください。

タイハクオウムは環境の順応性が高いので、通年を通して屋外飼養が可能です。ですが、朝と夜の気温差が激しい地域ではある程度の気温管理が必要なので、冬場は出来る限り保温状態を保つように心掛けましょう。

声量の大きさを除けば、コンパニオンバードとして優れた能力を有しています。そのため、タイハクオウムを飼養する前に、どのような鳥なのか、どういった環境で育成させると良いのかなど十分な知識を身に着け、タイハクオウムを最期まで愛情を注いで飼養する覚悟のある方のみ購入するようにしましょう。

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