ずんぐりむっくり体系が愛らしいサザナミインコについてご紹介します。
〇分類:インコ科サザナミインコ属
〇体長:15cm前後
〇体重:45~55g(体格により適正体重は増減します)
〇価格:彩色などによりますが、野生カラーならば15,000円からとなります。
※最も高い個体で40,000円前後となっており、スパングルは性染色体劣勢遺伝のため、メスはSFしか存在しないそうです
〇寿命:10年から12年ほど
野生での生活
サザナミインコは、南アメリカを中心に標高2000m以上の山岳地のひんやりして気持ちの良い森林地帯に生息しています。
日中は好みのフルーツを中心に地上にて採食を行い、大好きな水浴びを楽しみながら過ごしています。サザナミインコは群れを形成して生活する鳥類のため、夜間は樹上に集まり就寝します。また、雪が積もると雪遊びをして楽しんだり、小型インコには珍しく樹木などをよじ登ったり走ったりとアグレッシブに動き回るサザナミインコを見かけることが出来ます。
グリーンを基調とした中型のインコであり、翼に黒い模様が描かれていることから、別名「トラフインコ」と呼ばれています。基本は20羽で群れ形成して生活しているのですが、繁殖期になると100羽近いサザナミインコが集まると言われています。
サザナミインコの性格と特徴
サザナミインコはセキセイインコやコザクラインコ、オカメインコと比べてメジャーな飼鳥ではありませんが、おっとりした温厚な性格のため、コンパニオンバードとしての適性を秘めた今後需要が高まる鳥類として話題となっています。
しかし、サザナミインコは鳴き声がとても大きく感じられるため、驚かれる方も大勢いらっしゃいます。ですが、大人しく動作がゆったりとしているためコニュア類のメキシコインコに非常に似ており、表情豊かでヒトと信頼関係を築くのが得意なので、持ち前の愛嬌で欠点も気になりません。
サザナミインコを飼養する際、最も気を付けなければならないことは気温です。サザナミインコは涼しい地域に生息しているため、寒さには耐性があるのですが、暑さにめっぽう弱いのです。また、陽光も嫌いますので、鳥籠の配置や室温管理はしっかり行う必要があります。
また、サザナミインコは熱帯地帯に生息しているため、他のインコと比べ水分を大量に摂取しますので、便が水っぽくなります。
飛ぶよりも歩くのが大好きなちょっぴり変わったインコですので、鳥籠からこまめに出してやり、お散歩させてあげると良いでしょう。
臆病な性格ですので、慣れるまで時間がかかりますが、1度慣れてしまえば素晴らしいコンパニオンバードとなるでしょう。サザナミインコは飼育が少々難しいですが、しっかり知識を付けた方ならば、飼養は比較的楽に行えるかと思います。
雌雄の区別ですが、メスは裸眼輪が無く、肩の部分にある黒い模様がやや大きめとなっています。しかし、専門的な知識が無いとなかなか判別することが出来ませんので、性別にこだわりたいという方は専門知識のある方に相談してから購入するようにしましょう。