文鳥の性格や寿命と価格|文鳥の飼い方

手乗りフィンチとして日本でも古くから人気の高い文鳥。小さな体で好奇心旺盛な彼らについてご紹介します。

分類:スズメ目カエデチョウ科
体長:14cmから17cmほど
体重:20~25g前後(体格により適正体重は増減します)
価格:桜文鳥平均3,800円・白文鳥平均4,500円・シナモン文鳥平均6,500円・シルバー文鳥10,000円以上
※販売元や個体差により価格が変動します。
寿命:8年前後

野生での生活

文鳥は別名「ジャワ島の雀」と呼ばれており、ジャワ島やバリ島などインドネシア固有の鳥類です。その後、インドや中国などに移入し、定着したと言われています。
文鳥はお米やトウモロコシなどを食べて荒らすため、現地の方々から害鳥として忌み嫌われています。そのため、長きに渡り駆除され続けてきたため、現在では生息数が激減し、なんとジャワ島では絶滅したと言われています。

ですが、近年アメリカのハワイ州で野生の文鳥が巨大な群れを成して生活しているということが明らかとなりました。
ハワイ州では番の文鳥が石灰岩の岩の隙間に巣を作ったり、木の上で数羽が集まってまったり休息を取っていたり悠々自適な生活を送っています。
また、マレー半島南部とボルネオ島北部から成り立つマレーシアでも文鳥が持ち込まれてから、郊外で繁殖し、その個体数を増加させています。

野生の文鳥は、標高1500メートル以下の草原や開けた低木林などで生息していました。番もしくは小さな群れを成して生活しておりますが、ときには巨大な群れを形成することもあります。
主に植物の種子を好んで摂取しているのですが、基本雑食なので昆虫やフルーツなど何でも食べます。

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文鳥の性格と特徴

文鳥はスズメ目の中で最も高いコンパニオンバードの適性を有しており、とても賢く、飼養しやすいため、老若男女問わず誰でも気軽に飼うことが出来ます。

文鳥は水遊びが大好きなので、飼養する際は鳥籠に水遊び専用の水容器を用意し、常に綺麗な水に取り換えてあげましょう。

雌雄の区別は「囀り」です。容姿だけではオスとメスの判別が難しいですが、オスのみ「チッ」と可愛らしい囀りをします。

文鳥は鳴き声がとても小さいので、マンションやアパートにお住いの方でも安心してお世話をすることが可能です。ですが、繁殖期となる春と秋にはよく鳴くので、普段鳴かない分気になるかもしれません。

文鳥は、囀りによって喜怒哀楽を表します。鳴き方には個体差があるようですが、遊んでほしいなど飼い主の気を引きたいときは「チッチッ」と可愛らしい声で呼びます。他にも様々な声で感情を吐露するので、長く一緒に居ると声色だけで何が言いたいのかすぐに分かるようになります。

文鳥は気が強そうに見えて意外と臆病な一面があります。ですので、初めて見るものには威嚇したり、逃げ出したりしてしまうので、成鳥からの飼養をお考えの方はご注意ください。

手乗り文鳥として育てたいという方は、少々たいへんですが、ヒナのうちから飼養するようにしましょう。文鳥は温かい場所を好むので鳥籠から出してあげると嬉しそうに飛び回り、疲れたらパソコンやゲーム機の排熱部分に集まってぬくぬくしています。特に冬の時期は温かくなる電化製品周りに集まってきます。

文鳥は江戸時代の頃に海外からやってきた愛玩鳥です。現在では桜文鳥や白文鳥など様々な色変わりの種が誕生しており、愛知県の弥富市は愛鳥家の間で「文鳥村」という愛称で親しまれている日本が誇る文鳥特産地として有名です。

文鳥は日本でも飼い鳥として育てられていた個体が大阪府東大阪市を中心に野生化し、50羽から成る大きな群れで生活している報告がありましたが、いつの間にか姿を消しているという事実が判明しました。原因は解明されておりませんが、日本では野生化した文鳥は生きてゆけないというのが現状なのではないでしょうか。
文鳥をこれから購入しようとお考えの方は、十分に知識を付け、最期までたっぷりの愛情を文鳥に注げる方でなければ購入は避けるべきかと思います。

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