愛らしい動作で人気が高まっているアケボノインコについてご紹介します。
〇分類:インコ科アケボノインコ属
〇体長:28cm前後
〇体重:230~290g(体格により適正体重は増減します)
〇価格:平均17万円前後
〇寿命:25年前後
野生での生活
頭部から腹にかけて鮮明なブルーの羽毛が特徴的なアケボノインコは、学名の「menstruus」の通り、コヴァートと呼ばれる尾羽の下側が美しく際立つ赤色をしています。
アケボノインコには、頭部から腹部までブルーの色彩が広がっているものと嘴がやや明るめの色彩を持つものの2タイプの亜種が存在します。
アケボノインコは、主に中央アメリカ南部に在る動物たちの楽園として知られるコスタリカからブラジル南東部にかけて生息しています。標高の高い森林で50羽から100羽ほどの大規模な群れを形成して散り散りに分かれています。
野生のアケボノインコは植物の種子や花、フルーツに穀物などを食べており、雨期になると繁殖期を迎えます。
アケボノインコが成鳥になるまでにはおよそ2年かかるため、ある程度大きくなったヒナたちは弟や妹たちの世話をすると言われています。
アケボノインコの性格と特徴
アケボノインコは、一見ボウシインコに見間違えられることもありますが、ボウシインコよりも大人しい性格をしているのが特徴です。ですが、いつでも静かで大人しいというわけではありません。突然甲高い声で鳴き出すと、なかなか鳴き止みません。そのため、「小さなボウシインコ」という異名を持っています。
アケボノインコは、言葉を覚えるのが少々苦手ですが、のっそりとした動きにとても癒されます。特にアケボノインコのオスが行う翼を半分開いた状態で歩き回る誇示アピールはボウシインコにとってもよく似ています。
アケボノインコには、2種類の亜種がいることをご紹介しましたが、亜種間だけではなく、原種も同様に彩色や体格に個体差があります。
アケボノインコはマンションなどの集合住宅にお住いの方でも安心して飼養することが出来る種類の鳥です。おしゃべりは好きなのですが、アケボノインコの声はダミ声のため可愛いとは言い難く、時々訪れるヒステリックに付いてゆけない方も結構いらっしゃいます。ですが、中型から大型インコでここまで飼養しやすい個体はなかなか存在しないため、需要が高まっている種類でもあります。
オンとオフの差が激しいため、アケボノインコを購入しようとお考えの方は時々訪れるヒステリック気味の叫び声の対処法などを事前に身に着けておくことをオススメします。
雌雄にこだわりのある方は、素人には見分けるのが難しいので、専門知識のある方に相談してから購入するようにしましょう。